起業

要約 起業のすすめ さよなら、サラリーマン 著:佐々木紀彦

みなさん、こんにちわ。

本ブログの管理人のRRです。

今回は、佐々木紀彦さんの起業のすすめ さよなら、サラリーマンについて要約します。

佐々木さんと言えば、NewsPicksのコンテンツ動画でのファシリテーターを長く務めていらっしゃました。

メディアの人という印象でしたが、2021年6月に独立して起業されています。

本書は佐々木さんが独立・起業にいたった心境や知見・ファクトなどを余すことなく言語化しています。

  • 起業を志す人
  • 起業に全く感心がない人

どちらの方にとっても学びが多く、未来に向けたアクションプランを示してくれます。

そんな良書について、管理人RR的にささったポイントを中心に要約していきます。

では、いってみましょう!

サラリーマンを辞めて起業しよう!

繰り返しになりますが、本書のタイトルは

起業のすすめ さよなら、サラリーマン

です。

なので、内容としては、

サラリーマンを早いこと辞めて起業しましょう!

と、一貫してブレずに主張しています。

 

とはいえ、

「サラリーマンやめて起業した方がいい!!」

といきなり言われても、

「起業ってリスク高いんじゃ・・・。」

「俺にはできることとは到底思えない・・・。」

など、起業に関してはネガティブな言葉しか浮かばないのではないでしょうか。

 

ですが、本書を読むと、意外にも、

「起業ってそんなリスクがないじゃん!」

「起業出来る人って天才しか無理!?ってわけでもないのかな。。。」

「後天的に起業家としての能力って習得できるのか!!」

と、思わせてくれます。

本書における起業家の定義

本書における起業家の定義は、

今までにない新しい価値を生み出す人

です。

なので、純粋な起業家(アントレプレナー)に限らず、社内起業家(イントレプレナー)も起業家という言葉に含まれています。

また、会社という形態ではなく、プロジェクト単位で新しいビジネスを生み出す人も、起業家の定義に入れています。

以後の文章内では、

  • アントレプレナー
  • イントレプレナー
  • プロジェクト単位で新しいビジネスを生み出す人

を起業家の定義として読んでください。

起業すべき3つの理由

本書では、令和のサラリーマンが起業するべき理由を数多く提示してくれています。

なので、もしあなたが起業するか、否かを悩んでいたら、あなたの背中を押してくれる一冊になることは間違いありません。

本記事では、本書で語られているビジネスマンが起業すべき理由の中で、管理人的に重要と思った3つにしぼってご紹介させていただきます。

サラリーマン思考から卒業し、キャリアアップが可能

まず一つ目がサラリーマン思考から卒業できるという点です。

ここでいうサラリーマン思考とは、

成功がある程度約束されている確実な状況で言われたことを正確にこなす能力

です。

このような力が賞賛された時代は高度経済成長期のような世の中全体が伸びている時代です。

同じことをやっていればみんなで成長できた時代ですね。

そのような時代は、創意工夫も必要なく、ただ思考停止で徹底的に言われたことをこなすことが求めれました。

しかし、今は違います。

テクノロジーの指数関数的な発展や、コロナウイルスなどの感染症により、時代は常に変化しています。

このような時代に、サラリーマン思考でいることは非常に危険です。

それは会社に所属している・所属していない、は関係ないです。

 

なぜなら、変化の激しい現代において、もはやどんなポジションに身を置いても安定はありえないからです。

所属する企業が倒産したり、買収されるかもしれません。

仮に経営的に安定している企業にあなたが属していても、変化に応じて様々な対応や知識を求められる時代になっています。

先輩の言うことを聞いて、会社に伝わる秘伝のスキルを使えば、サラリーマンとしてOKという時代は終わっているんです。

みなさんも職場で、新しい知識をもっと習得するように発破をかけられているのではないでしょうか?

DXやAI、マーケティング、Saasなど勉強しなければならないこと、増えていませんか?

 

このように新しいことを貪欲に習得し、変化に合わせて使いこなしていくことが現代は求められています。

そのような能力を磨くには、起業家という経験は圧倒的に適しています。

起業家になると得られるスキル

起業家には

  1. 不確実な状況で成功をおさめる
  2. プロジェクトを自ら始め、ものにする強烈な願望を抱く
  3. 他人を説得できるスキルを持つ
  4. 川上から川下まですべての仕事をこなす

という4つが大きく求められます。

 

サラリーマン思考とは全く逆の思考方法です。

こういった思考法を持てば、市場からも会社からも人材として高く評価されます。

たとえ、

  • 起業して自分の会社をつぶしてしまった
  • 所属する会社が倒産してしまった

となってもこの4つ起業家マインド・スキルさえあれば、いろいろな組織から声をかけられる人材になること間違いなしです!!

なので、起業家としての経験を積んで、ビジネス戦闘力を磨きましょう!

それは、あなたにとって、成功・失敗関係なく非常に価値のあることです。

 

まだ、サラリーマンじゃなく、企業に属していない人なら、先に自身で起業して経験を積むのがいいです。

すでにサラリーマンの方だったら、イントレプレナーとして社内で起業するべきです。

そうすることで、現代を強く泳ぎきれるビジネススキルを習得することができます。

そして、サラリーマン思考から脱却した、周囲とは頭一つ抜きん出た存在になれます。

金銭的自由を得られる

起業家になると金銭的自由を得られる可能性がグッと高まります。

「え、起業って常にお金に困る印象があるんですけど。。。」

と、思う方が多いかもしれません。

ですが、けしてそんなことはありません。

 

たしかにお金には困ります。

ただ、それは会社のお金であって、あなたのお金である必要はありません。

投資家から出資してもらえばいいんです。

つまり借金(dept)でなく株主資本(equity)で資金調達すればいいんです。

もちろん株主買取請求権を発動されないように投資家とは取り決めしなければなりません。

ですが、equityであれば、そのお金を事業で溶かしてしまったとしても、あなたに返済の必要がありません。

 

「お金を払わなくていいのはわかった。」

とはいえ、

「金銭的自由を得られるほどの収入はどうやって得るんだ?」

という疑問が湧くと思います。

 

その答えとしては、

株式報酬が圧倒的にインセンティブになる

です。

 

たとえば、企業人として、もらえる報酬のアップサイドの例として、ソフトバンクグループ孫正義さんをあげたいと思います。

孫さんレベルの人で、サラリーマンとして会社からもらえる役員報酬は2億円です。

これってどうでしょうか?

少なくないですか?

ソフトバンクのプロ野球選手でも、これ以上に年俸をもらっている人がいます!

 

さすがに孫さんの報酬がそんなレベルのはずはありません。

では、他にどんな報酬を得ているのか。

それは、株式報酬です。

孫さんが個人で保有するソフトバンクグループの株式価値は約5兆円!

その株式からすさまじい額の金銭的報酬を得ています。

このように起業家は、自社が経済的に成功すると、会社の評価額を上げることができます。

その結果、自分が創業者として保有する株式の評価額、つまり自己資産が増えることにつながります。

起業当時は紙ペラ同然だった株式に、圧倒的価値をつけることができる可能性があるのです。

この株式の価値向上による資産アップが、起業家が金銭的自由を得られる大きな要因です。

「それってどう考えても難しくないか?」

と、思う方もいるかもしれません。

たしかに起業で経済的に成功することは簡単ではありません。

ですが、サラリーマンとして、死ぬほどがんばってもマックス2億円程度です。

起業であれば、リスク少なくトライして、それ以上に様々なリターンが得られる可能性があります。

で、あれば試してみる価値はあると思いませんか?

人生の自由を得られる。

起業すると人生の自由を得られます。

具体的に言うと、

自分らしい自由なライフスタイルで人生を過ごすことができます。

 

ペイパル創業者のピーター・ティールも

「起業は、自分が明確にコントロールできる最大の試みだ。起業家は自分の人生の手綱を握るだけでなく、小さくて大切な世界の一部を支配することができる。それは、「偶然」という不公平な暴君を拒絶することから始まる。人生は宝くじじゃない」

と語っているそうです。

  • なぜ、自分らしく、自由なライフスタイルを選択できるのか?
  • ピーター・ティールのようにコントロールするってどういうことか?

その答えとしては、

仕事のプロになって自分中心の組織を作ることができるから

です。

仕事のプロになれる

今の時代、起業経験のある人や起業家思想を持った人材はまだまだ少ないです。

たとえば、あなたが会社に所属している社内起業家だった場合、その希少性の高さは言うまでもありません。

それでいて起業家は、サラリーマン思考から脱しています。

その結果、高いビジネススキルを得られているという話も、さきほどお伝えしました。

こうなると、起業家経験のある人や起業家思想を持った人は、市場や社内で一目置かれる存在になります。

市場や社内で、ある程度の裁量を持って振る舞えることが可能です。

また、起業しないまでも、フリーランスになったり、副業で稼ぐなど様々な選択を選べる人材になれます。

自分自身が中心となっての、実際に起業した経験や、プロジェクトを動かした経験を持つことは、自由なライフスタイルを送るための第一歩なのです。

自分中心に組織を作れるから

仕事のプロになることで、起業家は自分中心に組織を構築できます。

もちろん、顧客や利害関係者との関係もあります。

が、そういった関係性ですら、自分で選択できます。

会社にいると、会社の無意味なルールやアナログな仕事の進め方にも従わなければなりません。

しかし、起業家は全て自分で設計できます。

「定年後だってフルタイムで働くことができる。」

とか、反対に

「早期に好条件で定年できる。」

など、自身が社長になれば、ある程度の裁量を持って自身が望むルールにすることも可能です。

自分中心の組織を作れることこそ、起業家になって得られる大きな便益のひとつです。

おわりに

いかがだったでしょうか?

今回は佐々木紀彦さんの起業のすすめ さよなら、サラリーマンについて要約しました。

本記事についてまとめると、

  • 本書は佐々木さんが独立・起業にいたった心境やそこで得た知見・ファクトなどを余すことなく言語化して紹介してくれています。起業を志す人は当然ですが、起業に全く感心がない人も読んで気づきをもらえる一冊です。
  • 起業をするべき理由の一つ目はサラリーマン思考から脱却できること。変化の激しい現代においては、安定を好み、変化を嫌うサラリーマン思考でいることはかなりリスクが高い。
  • 理由の2つめは、金銭的自由を得られること。起業にお金は必要だが、dept(借金)でなくequity(株式)で資金調達すればたとえ倒産しても債務を負うことはありません。
  • サラリーマンを極めてもせいぜい年収2億円程度がマックス。起業が成功し、事業が軌道に乗った場合の創業者利益は非常に大きく、金銭的報酬はサラリーマンじゃ得られないレベル。
  • 理由の3つめは、人生の自由を得られるから。起業経験を通して、仕事のプロになることで、自分中心の組織をつくりあげることができる可能性が高まります。

です。

人生は一度きりしかありません。

最近は起業家が失敗しないような方法論も体系化されてきています。

起業するか否か悩んでいる方がもしいらっしゃったら、本書はそんなあなたの背中を押してくれる一冊です。

ぜひ、手に取って読まれてみてはいかがでしょうか。

本日は以上です。

では、また!

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