”良いアイデア”ってどういうアイデアだと思いますか?
みなさん、こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回は、
「新規事業開発や起業における”良い事業アイデア”とはなにか」
についてお話したいと思います。
参考にしている書籍はコチラです!
本記事では
- 新規事業開発や企業を目指す方向けに、
アイデアに関する解像度を上げて、読者の方が新規事業や起業の事業計画の種を掴む
ことができるようにまとめています。
では、いってみましょう!
新規事業開発や起業における”良いアイデア”とは
結論からお伝えすると、良いアイデアの定義は、
課題の質と解決策の質がどちらも高水準なアイデア
です。
この定義は安宅和人氏の著作「イシューからはじめよう」から引用しています。
課題の質が伴わないアイデアばかり
現実に多いのは、課題の質が伴わない解決策にだけ特化したアイデアです。
こういったアイデアは”よいアイデア”になりきれず、実現して世に送り出しても顧客からの支持を得ることができません。
そういったアイデアをGAFAみたいな企業ですら、過去に繰り出してしまっています。
(例)グーグルグラス、初期のApple Watchなど
グーグルやアップルのように実績、資金力申し分ない企業でも解決策ありきの商品を世に送り出してしまうことがあります。
なので、”課題の質”が大事です!
課題の質について特別にフォーカスしてアイデアを考える必要があります。
「アイデアを考えるときは課題を前提として考える!」
そのくらい「課題」に特別意識を持って考える必要があります。
課題の質を決める4つの要素
では、どうすれば質の高い課題を発見できるか?
要素としては4つあります。
- 高い専門性
- 業界(現場)の知識
- 市場環境の変化にに対する理解度
- 自分ごとの課題に取り組む
の4つです。
高い専門性・業界(現場)の知識・市場環境の変化に対する理解度
まず、最初の3つを先に紹介すると、
- 高い専門性
- 業界(現場)の知識
- 市場環境の変化に対する理解度
引用:2017 日経BP社 「起業の科学 スタートアップサイエンス」著:田所雅之
です。
- アマゾン出身のエンジニアが物流×〇〇で起業する
- リクルート出身の創業者が〇〇のマッチングサービスを始める
- 楽天出身の創業者がEC×〇〇のサービスを始める
といったような事例をよく聞くと思います。
これぞ、
- アマゾン出身→物流
- リクルート出身→マッチングサービス
- 楽天出身→EC
といったそれぞれの分野に、各社の出身創業者が、
- 高い専門性
- 業界(現場)の知識
- 市場環境の変化にに対する理解度
を持っていて、質の高い課題を発見する傾向があるからです。
その証拠に「〇〇出身」というスタートアップ企業の創業社長はたくさんいます。
また、そういったスタートアップ企業の事業に注目すると、必ずと言っていいほど、
「〇〇」の影響を大きく受けたサービスを展開しています。
別の見方をすれば、質の高い課題を発見したい人は、
- 高い専門性
- 業界(現場)の知識
- 市場環境の変化に対する理解度
を得られる会社に、まずは就職してみるのもおすすめですね。
プライベートの課題を攻める
「今の会社で高い専門性や業界知識、市場環境の変化に対する理解なんて勉強できないんですけど。。。」
という方もいらっしゃると思います。
もし、そう感じていらっしゃるのであれば、
プライベートで感じている課題を攻めてみるのもありです。
自分のプライベートの方が、仕事よりも意識を高くを持てるって方も多いと思います。
ファウンダーのみなさんの中には、プライベートの原体験から課題を感じて、起業されている方も多いです。
自分ごとの課題
4つ目は、
自分ごとの課題に取り組む
です。
ここでいう、自分ごととは、
自分や自分の身近な人
のことを指します。
自分ごとの課題を解決しようとすると、おのずと課題の質が上がります。
具体的に、自分がその課題から痛みを強く感じているからです。
それでいて、痛みを感じている分、解決策を生み出すことへのモチベーションも高くなります。
このように、自分ごとの課題だと、課題と解決策に対するアプローチの質が自然とよくなる構造になります。
傾向として、良いアイデアも浮かびやすくなるわけです。
自分ごとの課題が仲間を作る
自分ごとの課題に取り組んでいると、協働してくれる仲間が集まりやすくなります。
なぜなら、取り組んでいる本人が持つ、
- 課題や痛みへの共感・理解
- 課題を解決したい強い思い
がストーリーを作り、そのストーリーに周囲も反応して、共感を寄せてくれるからです。
ワンピースのルフィの、
「海賊王に俺はなる」
という夢に対して、仲間が自然と集まってくるように、
「自分が〇〇を実現したいんだ!」
という自分ごとの強い思いは、人を魅了する傾向があります。
「なに言ってんだ、あいつはアホだな。。。」
と言いつつ、なんか魅力的に見えてしまう。
常に合理的な意思決定ができない、人間の感情を揺さぶってくるような感覚がそれにはあります。
少なくとも、
「ネットに〇〇が次に流行すると書いていたんで、私も〇〇しようと思う!!」
よりは魅力的に見えるのは肌感覚でわかりますよね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は「新規事業開発や起業における”良いアイデア”とはなにか」というテーマでお話してきました。
まとめると、
- よい”アイデア”とは、課題の質と解決策の質がどちらも高水準なアイデアである。
- 多くのアイデアは課題の質が伴わずに、よいアイデアになりきれない傾向がある。アイデアを考えるときは、課題を前提に考えるべき。
- 質の高い課題を発見するには、①高い専門性、②業界(現場)の知識、③市場環境の変化に対する理解度、④自分ごとの課題であるか、の4点が大事
- 自分ごとの課題には、ストーリーが生まれやすい。そのストーリーに共感した仲間が集まってくることが多い
です。
本日は以上となります。
では、また!
【参考文献】