今回は話題のベストセラー、サトマイさん著
『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』
を要約していきます。
なんだかショッキングなタイトルですが、読み終えた今の率直な感想はこうです。
「時間、無駄にしてる暇はない! マジで先延ばししてる場合じゃねえ!」
というわけで、本書の内容を30〜50代サラリーマンに刺さるように、テンポよくまとめてみました。
自分の人生を再構築したいビジネスパーソン、必見の一冊! 乞うご期待!
◆1. 本書のキモ:時間を食いつくす「モンスター」の正体
本書の冒頭で投げかけられるのが、「人は思っている以上にあっという間に死んでしまう」という事実。
残酷だけど真実ですよね。長いようで短い人生、その貴重な時間を “食べ尽くすモンスター” がいると、著者は説きます。
時間を食べるモンスターの主な特徴
- 先延ばし癖
- 中途半端なやる気(ダラダラ、ぼんやり)
- ながらスマホやSNS巡回
- 「死・孤独・責任」という不安から逃げる心理
私たちの日常、こういう時間の浪費に心当たりありませんか?
モンスターに食われている状態だと、自分では「疲れたから」「忙しいから」と思い込んでいるけど、実は 脳の錯覚 や 先延ばしの習性 が原因かもしれないんです。
◆2. 「あれ、もうこんな時間?」と感じる謎
●子どもの頃の20分は超長かった
小学生の頃、休み時間の20分で全力ドッジボールしてましたよね?
わずか20分でも「よっしゃー!」とグラウンドに駆け出して、思いっきり遊べた。
ところが、大人になると20分なんて一瞬。下手するとコーヒー淹れて席に戻ったらもう終わり。
実はこれ、脳の慣れによる錯覚と言われています。
- 大人になると、日常がパターン化する
- 新しい刺激が少ない → 時間が一瞬で過ぎるように感じる
要は「本当は20分でも何かできるのに、錯覚で“20分じゃ無理”と諦めてる」んです。
◆3. 時間を増やす? それより先に「活用」!
時短テクは世の中に溢れています。例えば…
- ポモドーロ・テクニック:25分作業&5分休憩
- タイムボクシング:1日のタスクを時間割でガチ管理
- 優先順位づけ:最重要タスクを朝イチでやる
- ノーと言う勇気:やりたくない仕事は断る
これらを駆使すれば、1時間や2時間の自由時間が増えるかもしれない。
でも増えた時間、もし結局 スマホでSNS巡回 とかして過ごしたら?
なんにも変わりませんよね。増えた意味がない。
本書はこの点を強く指摘します。
「いくら時短して時間を作っても、その時間をどう活用するかが大事だよ」 と。
「5分、10分のスキマ時間を有効に使えない人は、1時間増やしたって結局ムダにする」
これが本書の鋭い主張でございます。
だからこそ著者は、「今ある隙間時間を濃密に使う」 ことを説いているわけですね。
◆4. カギは“不安”──死・孤独・責任を直視せよ
じゃあ、どうやったら「数分しかなくても集中して全力活用」できるのか?
そこを解明するのが、本書最大のオリジナリティー。
著者いわく、「人は不安によって最強の力を引き出される」 んです。
●宿題やテスト前夜の“締め切り効果”
子どもの頃、提出前夜に一気に宿題を片付けたりしませんでした?
普段はダラダラやっていても、追い詰められると急に集中力Max。
これは“締め切り効果”と呼ばれ、心理学的にも立証されています。
同じように、私たちが心の底で常に感じている(でも見ないフリをしている)3大不安こそが、究極の締め切りを生む。
死 … 人は必ず死ぬ。生きてる間にやりたいことをやるしかない。
孤独 … 主人公は自分一人。誰かが代わりに生きてくれるわけじゃない
責任 … 自分で選んだ道に失敗のリスクはつきもの。それが怖い。
この3つの不安を意識すると、「やばい、時間ねえ!」と背筋が伸びます。
逆に普段は、これらの不安が怖すぎて見ないフリ → 結果、先延ばし&だらだら生活。
完全なあるあるネタで、かくいう私も心当たりがあります…。
◆5. 主人公は、ステージの上で一瞬もムダにしない
死・孤独・責任と向き合うってことは、自分が主人公になるってこと。
映画をイメージしてください。2時間の映画で主人公はほぼ出ずっぱり。
脇役はセリフ数行、登場時間もわずか数分。それ以外は画面にいない。
同じ2時間でも、“主人公として生きる” か “脇役として流される” かで、濃密度が段違い。
主人公になるためには?
- やりたいことを「自分で決める」
- 小さなスキマ時間でも「やるぞ」と決断し、行動する
- 締め切り(死)を意識することで、今この瞬間を無駄にしない
「私には才能がない。。。 絶望。」とか言ってる場合じゃないんです。
やるしかないんです!
そんな勢いが、集中力をブーストさせてくれます。
◆6. そもそも「自分が何したいか分からん!」人へ
「とはいえ、何をしたらいいか思いつかない…」という人も多い。
そこも本書はちゃんとフォローしてくれています。鍵は“本心”。
●本心を再発見する2つのワーク
- 困難な体験を振り返るワーク
- これまでの人生で苦しかった時期や失敗したことを思い出す
- 「どう克服したのか? 何を得たのか?」を洗い出す
- そこに、あなたが本当に大事にしたい価値観や行動原理が隠れている
- 子どもの頃を振り返るワーク
- 小学生~中学生時代にハマっていたことは?
- 夢中でやっていた遊びやクラブ活動は?
- 大人になる過程で押し殺してきた“夢中ポイント”を再発見する
人間は、大人になるにつれ「仕事だから」「人がやれというから」とか、社会の都合に合わせて自分をねじ曲げる部分が出てきます。
でも本来は、「自分が楽しい!」「これ好き!」といった気持ちが原動力になるはず。
そこにこそ、“自分の本心” がある。
すると、「よし、5分あったらこれに取り組もう!」と行動も自然に決まってくるんですね。
◆7. まとめ:時間を取り戻す方法
さて、ここまで『あっという間に人は死ぬから』のエッセンスをお伝えしました。
大事なのは、「死」に代表される不安から逃げず、「俺の人生は有限なんだ!」と腹をくくること。
怖いけど、それを強いエネルギー源にできたとき、私たちは 今この瞬間を全力で使える ようになるんです。
【今回のポイントおさらい】
- 時間は錯覚で“短い”と感じるだけ
- 大人の脳は慣れでマンネリ化 → 子どもの頃の“20分の輝き”を忘れてる。
- 時短テクだけじゃ足りない
- 時間を増やしても、SNSやYouTubeで浪費したら意味なし。
- 今ある5分・10分をフル活用できるかどうかが勝負。
- “不安”を利用せよ
- 死・孤独・責任 → 人生最大の締め切り効果。
- 逃げずに主人公として行動すれば、ブーストがかかる。
- あなたの本心を呼び起こす
- 困難を振り返る・子ども時代の夢中体験を思い出す。
- 「実はこれが好きだった!」「こういうことに熱中したい!」と再確認。
読んでいて、私自身も「先延ばししてる場合じゃない!」と痛感しました。
「自分で決めた目標を絶対形にするっ!」 と誓いました。
みなさんも、ぜひ本書を手にとってみてください。
本日は以上です! では、また!