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新時代の到来「Web3.0」とはなにか?【前編:Web1.0~2.0までを解説】

みなさん、こんにちわ。

本ブログの管理人RRです。

今回はWeb3.0について話します!!

みなさん、Web3.0知ってますか?

ここのところの仮想通貨やメタバースの文脈でよく語られるようになったWeb3.0

私が日頃お会いするスタートアップ企業やVCの方々も、多くの企業がこのWeb3.0に張ってるな~という印象を持っています。

近い将来に実現される可能性の高い未来のWebのあり方です。

ぜひ、一緒に勉強しましょう!!

Web3.0について

Web3.0は2018年ごろから世界的に広まっていった考え方です。

私は、2019年頃にとあるベンチャーキャピタリストの方に教えてもらいました。

そのときは

「なにを言ってるのかさっぱりわからん・・・。」

と、スルーしてしまいました。

が、そこからコツコツ情報を収集していく中でWeb3.0の社会が間近に迫っていることをようやく理解できました。

Web3.0までの歴史

Web3.0と言っているので、当然に

  • Web1.0
  • Web2.0

とありました。

そもそも「〇〇1.0」とかの1.0が分からない方、

ドラゴンボールのフリーザを思い出してください。

要するにWeb(インターネット)もフリーザみたいなもので、

  • Web1.0(「ちなみに私の戦闘力は530000です。」のフリーザ)
  • Web2.0(ネイルと合体したピッコロと互角だったフリーザ)
  • Web3.0(頭がでかいフリーザ?)(←これからここに変わる?)

といった流れに世の中的になってきたという話です。

Web1.0の時代

まず、Web1.0の時代がどういう時代だったかというと、

読み取り可能なネット世界を作った時代

といわれています。

 

一言でめちゃ簡単に言うと、

オタクがホームページをせこせこ作っていた時代

です。

 

年数で言うと、1990年代前半から2000年代前半までの約10年間。

なので、Web1.0の終わり頃の日本といえば、堀江貴文さんのライブドアが飛ぶ鳥を落とす勢いで世の中を賑わしていたころです。

このときはインターネット上で情報発信すること自体がとても難易度が高く、コストもかかりました。

なので、一部のイノベーター、アーリーアダプターしかWeb(インターネット)を使えていなかった時代です。

というのもこの時代はホームページを作るのに、

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

あたりをちゃんと勉強しなければなりませんでした。

当時はクラウドもなかったので、サーバーの設置工事も必要です。

しかも、パソコン、サーバーの機材費も今とは違ってだいぶお高いものでした。

なので、簡単にインターネットを使っての情報発信や、情報を受信することも多くの人にとっては難しい時代だったんです。

だからこそ、ライブドアや楽天、サイバーエジェントなどのIT企業に注目が集まりました。

彼らが、一部の人しか楽しめていなかったインターネットの知見を広めていったからです。

その期待感から、当時ITバブルが起きていたという流れですね。

この2000年代初頭までWeb1.0です。

Web1.0は世界的に限られた人たちしかインターネットの恩恵を享受していなかった時代といえます。

Web2.0

Web2.0を一言で言うと、

双方向のネット世界ができた時代

です。

 

これまた、もっと簡単に言うと、

だれでも情報を発信できてつながれるようになった時代

です。

 

Web2.0はまさに今の時代を指します。

今スマホ一台でテキストや画像、動画などのコンテンツを作って、いとも簡単にインターネット上にUPすることができますよね。

こういった行為が世界中の至る所でできます。

Web1.0と比較すると、素晴らしい時代になりました。

SNSの登場

Web2.0で最も象徴的なできごととして、SNSの登場があげられます。

なぜ、SNSが象徴的かというと、Web上で人々が名刺を持てるようになったからです。

つまり名刺=SNSのアカウントですね!

  • mixi
  • facebook
  • Twitter
  • YouTube

などなどWeb上で自分の名刺となるアカウントを持って、他の人とやりとりができるようになりました。

このアカウントをもとに、だれとでもWeb上でつながれるようになった時代。

それがWeb2.0です。

Web2.0は終わらない

このWeb2.0はまだまだ終わらないという見方もできます。

というのも、Web上でつながり方、どんどん増えていませんか?

2021年においても数多のSNSが勃興しています。

ライブ配信音声SNSオンライン会議、そして、今はじまろうとしているメタバース。

などなど、Webで人との繋がりを深めるサービスはまだまだGAFAを中心とした巨大企業からどんどんローンチされています。

人々のコミュニケーションの幅を豊かにしていますし、テクノロジーの発展もとどまることを知りません。

Web2.0時代を終わらせる必要性をあまり感じない気もします。

Web2.0が抱える問題

一見、問題がないWeb2.0ですが、実は問題を多く抱えています。

個人情報・プライバシー問題

現代では、

「ビッグデータは未来の原油だ!」

と、言われています。

このビッグデータを保有している世界的企業はもちろんGAFAのような企業です。

GAFAのような巨大企業は、オンラインショッピング時のカード情報やSNS投稿時の位置情報など、ユーザーに関する様々な情報を、収集、分析および売買しています。

 

GAFAはこの大量のデータを使って、広告ビジネスをしたり、AIを作ったりしています。

なので、ビッグデータでGAFAが世界的巨大企業になったと、言っても過言ではありません。

個人データは正しく使われているのか?

Web2.0の世界だと、どのような情報がいつ、誰に売買されているか、ユーザーは知る由もありません。

つまり、個人情報や個人データの管理権が、ユーザー自身ではなく、企業に存在しています。

これらの大企業が、

  • 個人情報を大量に抱えている構造は本当にいいのか?
  • ちゃんと情報は管理してくれているのか?
  • 不正に利用されていないのか?

という疑問が残ります。

実際に個人情報流出事件や不正利用事件が世の中を探したりしていますよね。

 

ケンブリッジアナリティカ事件などが有名です。

 

この事件を一言でいうと、

Facebookがアメリカの大統領選挙の際に、個人情報を活用して恣意的に選挙情報を出し入れしていた

という事件です。

一見、自分の意思で選挙に行ったつもりですが、実は巨大な企業に裏から自分の思想を操られていた。

そういったことにもなりえない、というか、実際にそうなった事件として問題視されました。

たしかに、これは気持ち悪いですよね。

 

このように、個人情報がGAFAみたいな特定の巨大企業に中央集権的国家のように、一極集中しているのは問題がありそうです。

ユーザーの知らないところで、企業が個人データを売買したり、マーケティングに利用することで莫大な利益を得たりと。。。

巨大企業が、人々を操作できる構造になっているのは健全ではないですよね。

高額な手数料

GAFAなどの巨大企業にデータが一極集中すると、なにをやるにもこれら巨大企業のサービスを使うことになります。

そうなると、「一極集中」という言葉のとおり、これらの巨大企業はますます大きくなり、もはや健全な市場競争が生まれなくなります。

そうなると、ユーザーへの手数料の価格競争が健全に起こらずに、巨大企業のサービスを利用する度に、高額な手数料を搾取されることになります。

現に「アップル税」「グーグル税」という言葉あるように、アプリを作る際に30%の手数料を払うという地獄的な条件が問題視され、是正される流れになっています。

ネット検閲

Webが巨大企業に牛耳られている感じで、一部の組織によって管理されていると、Webでの活動に際しては常にGAFAみたいな大企業の承認が必要になります。

GAFAの意に沿わないWeb上での活動に制限が生まれてしまう可能性があるんです。

実際2021年1月にトランプ元大統領のTwitterアカウントが永久凍結されました。

この件に関して、

〇Twitter社による人権侵害であるという主張と、

〇Twitter社が利益追求のために元大統領のアカウントを永久停止するのは当然の権利だという主張

が対立し、議論が巻き起こっています。

 

これって冷静に考えると、企業の力が絶大すぎると感じませんか!?

ひとつの企業が、国家のトップが保有するアカウントを操作できてしまう構造になっているんです。

すごいですよね。

 

元大統領でこうなってしまうので、一般市民だと、いとも簡単にWebでの活動を凍結されられるわけです。

まだ、表面化してませんが、構造的には可能になっています。

これは恐ろしいことです。

中国の実情

中国のウェイボー(中国版twitter)では中国政府を批判するアカウントがあったら、すぐにアカウント凍結されます。

まさにこのような監視社会がWeb2.0では実現できてしまうわけです。

なかなか恐ろしいことですよね。

おわりに

いかがだったでしょうか?

本記事では、

  • Web1.0は読み取り可能なネット世界を作った時代。このころは一部の人しかWebの恩恵を被ることができていなかった
  • Web2.0は双方向のネット世界ができた時代。だれでも自分の名刺を持って、Web上で情報発信・受信をし、人とつながれるようになった時代
  • Web2.0的サービスをGAFAなどの巨大IT企業が推し進めているため、Web2.0はまだまだ終わらないという考え方もある
  • Web2.0が抱える問題として、①個人情報の不正利用、②高額な手数料、③ネット検閲がある。現に中国では国家が国民の個人情報を管理するWebの世界になっている

といった内容でお話してきました。

 

次回の記事では、

  • Web3.0時代の特徴
  • もしWeb3.0時代になると世の中どうなるか?

についてお話したいと思います!

では、また!

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