ロジカルシンキングと並ぶビジネスマン必須能力マーケット感覚
ひとつ突き抜けたビジネスマンになるために必須の能力です。
はじめに
みなさん、こんにちわ。
RRです。
今回はちきりんさんのマーケット感覚を身につけようを要約します。
マーケット感覚を身につけようの著者、ちきりんさんはどんな人?
元外資系企業勤務の社会派ブロガーとして、ブログ黎明期から活躍されている日本で最も著名なブロガーの中の一人です。
私にとっては
Voicyの名パーソナリティさん
です。
私にとっては社会的な出来事に関しては、ちきりんさんからすべて情報収集しているとっても過言ではありません。
いつも鋭い視点で社会問題を切っていくスタイルが圧巻です。
マーケット感覚を身につけようを一言でいうと
そんなちきりんさんの著書、マーケット感覚を身につけようがどんな本かをひとことで表現すると、
ロジカルシンキングと同じレベルの学び「マーケット感覚」が学べる書籍
です。
社会人になると、ロジカルシンキングを身につけろとやたら迫られます。
若い人は上司に言われて困っているんではないでしょうか?
たしかにロジカルシンキングも大事なんですが、それと同じくらいマーケット感覚が重要と本書が気づかせてくれます。
しかも、そんな重要なマーケット感覚を学べる本があまりにも少ない!
そういう意味でマーケット感覚を身につけようという一冊の存在感が際立っています。
マーケット感覚を身につけようを読むべき人
- ロジカルシンキングを学んでいるが、うまくロジックを作れない方
→ロジックを構成する要素に誤認識があるかもしれません。その誤りをなくすことができます。 - 仕事に真面目に取り組んでいるのに、あまり成果を残せていない方
→マーケット感覚を身につけると視点が変わり、グッと成果を残せるかもしれません! - 新人マーケター・商品企画の方
→マーケティング・商品企画の土台となる学びが得られます!
「マーケット感覚を身につけよう」における重要用語の定義
マーケット感覚
商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力。もうすこし一般化すると、顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力
マーケット
不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所
引用:2015 ダイヤモンド社「マーケット感覚を身につけよう」著:ちきりん(一部)
マーケット感覚を鍛える5つの方法
本書の要点はマーケット感覚をどう鍛えて、身につけるかにあります。
その具体的な鍛え方をマーケット感覚を身につけようでは定義してくれています。
①プライシング能力を身につける
価値を判断する独自の基準をもうける必要があります。
というのも、今の時代は変化があまりにも激しいため、新しいサービスがどんどん生まれています。
初見のサービスについて、その価値が妥当かどうかを考える機会が過去よりも多くなっています。
こういった時代において、価値を判断する独自の基準を設けるのは、マーケット感覚を持つ上で必須となります。
では、どうやって独自の基準を設けることができるのか?
それは自分独自であらゆるサービスに値段をつけることです。
日頃か目に見えるものに対して、値段をつけていくことを意識しましょう。
自分なりで構いません。
なぜ、このサービスはこの値段なのかを常に考えるんです。
そうすると、自分にとって明らかに値段が高いのに売れている商品があることに気づきます。
だれかが自分とは違う価値観でそのサービスに高値をつけているんです。
このズレがどうやって発生しているかを考えるクセをつけて、その情報の引き出しを増やしましょう。
これを繰り返しているうちに、商品の供給側に回ったときに誰に向けて売れば、一番価値を感じてもらえるかに気づくことができます。
コスト積み上げ発想からの脱皮
日本人のプライシングで多いのが、コストを積み上げて、その費用に利益率を乗せて価格を作るといった手法です。
例で言うと、電気代などの公共料金の価格設定です。
この手法だと、市場に出してみたら全く売れず、値下げをすることになるケースが多いです。
結果、採算が合わなくなるといったケースは多々あります。
そうではなくて、自分の商品が
- 市場にとってどれくらいの価値の大きさなのか
- 一番価値を見いだしてくれている顧客層がどこにいるのか
をまず知るべきです。
iPhoneやユニクロのフリースの利益率が高いのもそういった視点でプライシングをしているからです。
②インセンティブシステムを理解する
ひとことでいうと、
ニンジンがなにかを理解しよう!
です。
ここでいうニンジンは、
馬の目の前にぶらさげられているニンジンです。
ニンジンをぶらさげられると、馬はそれを欲しがって走り出しますよね。
人間も同じで、言動や行動の背景には必ず動機があります。
ただ、大人の人間の動機は単純なものではありません。
馬はニンジンをぶらさげれば、走り出しますし、子どもは大泣きしても、おもちゃやおかしで泣き止むことが大半です。
しかし、大人は複雑な要素が組み合わさって、動機→行動となります。
この複雑性を日頃から理解するために、トレーニングが必要です。
自分の欲望に素直になる
自分の欲望を理解し、素直に表現できない人は他人の欲望を理解することはできません。
日本では大人になって行くにつれて、我慢することをよしとする文化があります。
そのため、我慢を意識しすぎて、自分が何に欲望が湧いているのかがわからなくなる人が多いのではないでしょうか?
自分のことすらわからない人が、他人の欲望などわかるわけありません。
なので、我慢するのではなく、自分が欲しいものは何かを常に考えるようにしましょう。
それが他人の欲望知ることにつながり、ひいてはマーケット感覚をやしなう土台となります。
規制ではなくインセンティブで問題解決する
何らかの問題に直面したときにルールを作ったり、罰則ばかりで解決していませんか?
そうではなく、人のインセンティブシステムに働きかけましょう。
人が自然と問題解決したくなってしまうような仕組みを作るのです。
例えば、会社の従業員旅行の参加者が少ないという問題があったとします。
いまの時代、若い人はそんな行事には参加したくないという人は多いと思います。
これをルールや罰則で解決しようとすると、参加を義務化するといった発想が浮かぶでしょう。
そんなことしても、行きたくもない旅行に連れて行かれる人が増えるだけでだれも幸せになりません。
そうではなくて、年に1回の旅行を2年に1回にして、1回あたりの予算を倍にしてラグジュアリーな旅行にする。
このような感じでみんなが行きたくなる方法を考える方が本質的です。
マーケット感覚はみんなの”やりたい”の集合体です。
日頃からみんなのやりたいを意識した仕組みをつくるようにすることで、マーケット感覚が養われていきます。
③市場に評価される方法を選ぶ
ひとことでいうと、
最終的にあなたの商品を買ってくれる人の目線に立つべし!
です。
まちがっても、会社や取引先などの組織の目線にたってはなりません。
一昔前までは組織の目線で商品は充分に売れる時代でした。
わかりやすい例でいうと、旅行業界です。
旅行代理店や旅行雑誌にとりあげられれば、集客ができたからです。
しかし、現在は口コミサイトがあります。
そこには市場の声・評価がありありと記載されています。
いくら、旅行代理店や旅行雑誌が猛プッシュしても、口コミサイトが低評価だと集客は見込めません。
また、口コミサイトの評価が低いと、旅行代理店や旅行雑誌の信用問題にもなるので、掲載を拒否される可能性もあります。
そのだめ、旅行業界のプレイヤーたちは市場から評価を得ることに必死です。
躍起になって、マーケット感覚を身につけようとしています。
あなたが働く会社はどうでしょうか?
もし、組織の目線で商売できる業界でもこれからはわかりません。
いまのうちにマーケット感覚身につけようを読んで、マーケット感覚を養っておきましょう。
④失敗と成功の関係を理解する
失敗と成功の関係について正しく理解できていますか?
よくある間違った理解は、
一度失敗したらゲームオーバーである
という認識です。
そんなことはなくて、失敗したらまたやりなおせばいいだけの話です。
加えて、失敗は多くの学びを掴み取る絶好の機会です。
なので、どんどん失敗して何度もチャレンジして学びを深めましょう!
そして、そのチャレンジのうちの何回かは、あなたの人生を大きく好転するチャレンジになることは断言できます。
⑤市場性の高い環境に身をおく
管理人的にひとことでいうと、
えこひいきの発生しない場所でお金の動きを見ろ
です。
マーケット感覚を身につけようの中で、市場性の高い場所について、
市場性の高い場所とは、需要者と供給者が価値を交換する現場や、人間のインセンティブが直接的に働く場所、組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定が採用されている環境
引用:2015 ダイヤモンド社「マーケット感覚を身につけよう」著:ちきりん
と、定義されています。
マーケットは人々の感情と論理、そして一定のルールや慣習で市場全体が動いています。
ルールや慣習が強いマーケットだと、つい人間の感情と論理から来る欲求への感覚が弱まってしまいます。
またマーケットに対して、俯瞰して見ていても、感覚は薄れます。
ここでいう”俯瞰して見る”を具体的に言うと、
データだけで見て現場に行かない
というイメージです。
やはり現場に行って、直接的に人々がなににお金を払っているのかを実際に目の当たりにすることで、様々な気づきを得られます。
こういった現場体験をどれだけ引き出しとして持っているかが、マーケット感覚の強さに大きく関わります。
- コンビニ、スーパー、飲食店などレジ
- オフラインの有料イベント
- 展示会会場
- 物流倉庫
- カスタマーサクセスの現場
などなど、あなたの仕事における市場性の高い現場にどんどん足を運びましょう!
そして、そこでなにが人々を惹きつけているかを感じ取りましょう!
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回はちきりんさんのマーケット感覚を身につけようについて要約しました。
まとめますと、
- マーケット感覚とは、商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力。もうすこし一般化すると、顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力
- マーケットとは、不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所
- マーケット感覚を鍛える5つの方法は、①自分の欲望に素直になる、②インセンティブシステムを理解する、③市場に評価される方法を選ぶ、④失敗と成功の関係を理解する、⑤市場性の高い環境に身をおく
です。
本記事では要約のため、泣く泣く切り捨てた重要項目がたくさんあります!
職場でひとつ抜けた結果を出すためにマーケット感覚を身につけようはとても有効です!!
私も職場でそれを実感しています!
ぜひ、マーケット感覚を身につけよう手に取っていただき、ロジカルシンキングに並ぶ高いスキルを学んでいただけると嬉しいです!
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左から書籍、kindle版、Audible版です!
本日は以上です!
では、また!