こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです!
本日は以前の記事でご紹介した山本康正さんの「銀行を淘汰する破壊的企業」の続編となります。
管理人は本書にえらく感銘を受けたので、紹介されている破壊的企業を個別具体的にご紹介していこうと思います!!
ちなみに、「銀行を淘汰する破壊的企業」では、その名の通りに銀行をディスラプトする企業として、
- Amazon
- Apple
- ペイパル
- ストライプ
- アント
- アファーム
- コインベース
- キャベッジ
- ロビンフッド
が紹介されています!!
今回はその中から、
についてご紹介したいと思います!
この記事は
- 金融業界にお勤めの方
- これから金融業界の就職を検討している方
- ITベンチャーに興味がある方
- 未来の生活がどうなっているのかが興味ある方
向けに書いています。
ではいってみましょう!
グーグルペイとグーグルマップを強化
グーグルは今後、グーグルペイとグーグルマップを強化してくると言われています。
その戦略を色濃く反映しているといわれているのが、下の2つのニュースです。
グーグルペイ
Googleは2020年11月、シティバンクならびにいくつかのアメリカの地銀との連携を発表し、銀行が現在行っている、口座開設、入出金、運用などのすべての金融サービスをスマートフォンのアプリ内、正確にはグーグルペイで完結すると発表しました。
2021年 SB新書 山本康正「銀行を淘汰する破壊的企業」より引用
【関連リンク】
https://news.mynavi.jp/article/20201119-1509019/
グーグルマップ
(金融機関との)提携発表と同時期に発表した、グーグルマップを活用した駐車場の決済サービスを見ても、「金融サービスを空気のようなものにする」意図が垣間見えます。
グーグルマップとグーグルペイを紐付けることで、クレジットカードや現金はもちろん、これまで駐車場にあった精算機も利用することなく、スマートフォンを持っているだけで、自動で決済するサービスです。
2021年 SB新書 山本康正「銀行を淘汰する破壊的企業」より引用
【関連リンク】
https://japan.cnet.com/article/35159154/
といった感じでグーグルペイでは金融機関との連携を、
グーグルマップではマップ上ので決済を、
というかたちで機能実装を着実に進めています。
ここから読み取れるグーグルが描く未来とはどのようなものなのでしょうか。
グーグルマップを情報の入り口とし、出口をグーグルペイで固める
グーグルは今後、人類がグーグルマップで情報収集し、グーグルマップ上で決済を終わらせる世界を描こうとしています。
具体的に未来の行動を一つあげてみます。
たとえば、取引先で商談を終えた後だと想定して、
「近くにスタバないかな~」
⇒「グーグルマップで調べるか~」
⇒「おっ、500m先にスタバあるじゃん!」
⇒グーグルマップ上でスタバをクリックするとメニューがグーグルマップ上で開く
⇒「じゃあ、スターバックスラテで!!」と、グーグルマップ上でポチり
⇒歩いてそのスタバに向かう
⇒出来上がっているスターバックスラテを並ばずに回収
⇒ティータイムへ!!
といった流れです。
これがグーグルマップ上でスタバのメニューが開くなどに限らず、
- 診察の待ち時間
- ワクチン接種ができるか否か
- 飲食店の席の空き状況
- テーマパークの混雑状況
- 駐車場が満車か否か
- 電車やバスが来る時間
といったあらゆる生活の情報が提供されて、現実世界以上にストレスなく移動ができるプラットフォームにグーグルマップを変貌させようとしています。
そして、ユーザーがグーグルマップそこで得た情報を元に行われる決済を、グーグルペイで押さえるという狙いです。
なぜこのようなことが出来るかというと、グーグルマップの精度がミリ単位にまで向上すると言われているからです。
その結果、建物外ではグーグルストリートビューなどで細かな動きができるようになります。
また、建物外だけの様子しか把握出来なかったのが、建物内の構造と置かれているものまでも正確に、かつ、リアルタイムに把握できるようにもなるそうです。
その先駆けのサービスとして、すでに日本でも東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅で建物内の情報提供サービスもはじまっています。
このようにGoogleは我々の生活情報の入り口と出口を完全に押さえにかかっています。
我々人類はグーグルによって情報の出口と入り口を押さえられれ、袋のねずみにされようとしているわけです!!
まさにアッパレな戦略です!!
私が個人的にこれ便利だな~と思うのが、旅行のときです!
今までの私のやり方だと、
- 空港の住所をグーグルマップでなんとなく理解する
- 宿泊先の候補となるホテルの住所をグーグルマップに打ち込んで位置関係をなんとなく理解する
- 観光情報とおいしい飲食店の情報をリサーチ
- 気になった観光地と飲食店の住所をグーグルマップに打ち込んで空港と宿泊先候補との位置関係を理解する
- これらの候補から一番興奮しそうな、それでいて予算に収まるルートをなんとなく決めて、ホテルと飲食店の予約を開始する
- 予約が断られたらルートを変更するために、もう一度グーグルマップで位置関係を確認する
といった作業をグーグルマップや、じゃらんやら、食べログやら現地の観光情報などいろいろなアプリ・サイトを横断的に行き来して調べたり、予約しています。
やってるときは旅行に行くことを想って楽しいんですけど、よく考えると結構、時間かかるんですよね。。。
人によってはストレスなのかもしれません。
これがグーグルマップ上ですべて可視化され予約もできるようになります。
加えて、グーグルストリートビューで現地の映像をもとにその場にいるような感覚で判断ができるようになる。
そんなユーザー体験ができるならグーグルマップとグーグルペイは使わざるを得ないかもしれません。
わかる人はわかって行動している!?という話
すでにグーグルマップが次に来ると見越している人は一定数いて、行動に移しています。
【カンリー】
https://jp.techcrunch.com/2021/06/01/canly/
【口コミコム】
https://jp.techcrunch.com/2021/07/16/mov-inc-fundraising/
上の記事に出てきたカンリーや口コミコムなど、グーグルの検索サイト、主にグーグルマップ上で開示するビジネス情報の管理が出来るグーグルマイビジネスの利便性を上げたり、機能を追加するようなツールを持ったプロダクトを持った国内企業が資金調達を果たしています。
これもグーグルマップとグーグルペイが情報の入り口と出口になることを見越しての、事業提供とそれに伴う投資家の評価という流れのひとつだと推測されます。
【Google マイビジネス】
https://www.google.co.jp/business/?gmbsrc=jp-ja-ha-se-z-gmb-v-z-h~z-p_bk_co-u&ppsrc=GMBS0&utm_campaign=jp-ja-ha-se-z-gmb-v-z-h~z-p_bk_co-u&utm_source=gmb&utm_medium=ha&gclid=CjwKCAjwx8iIBhBwEiwA2quaq5Vt2lR1vROj_-GxA6V_IGhkHs0BPKa9dFaDkE4iHC9woAEdQMDdzRoCclYQAvD_BwE&gclsrc=aw.ds
こういった情報をひとつひとつ整理すると、近い将来グーグルマップで情報を調べて、グーグルペイで決済を呼吸するように行う未来が来ることはありえる話のように思えます。
こういった未来が来ることに張って、所属する企業での新しいビジネスを考えてみるというのも一つの戦略であるかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本日は、
- Googleは今後、グーグルマップとグーグルペイに力を入れてくると予想される
- グーグルマップで情報の所得し、グーグルペイで決済するということを人類が呼吸するように行う未来が来るかもしれない
- すでにその未来が来ることを張って事業を展開しているスタートアップもいて、投資家からの評価も得ている
- グーグルマップに紐付く事業を考えると近い将来に広がりがある事業を作れるかもしれない
という話をしてきました。
Googleが描こうとしている未来にどこまで現実が近づくのか!?
今後もGoogleに注目です!!
本日は以上です!
では、また!