みなさん、こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回はファイナンス学習日記④です。
4回目の今回は
P/Lはフロー、B/Sはストック
ということを学習しました。
学習してみての感想としては、
「本質を知っているようで知らなかったな」
という感想です。
おなじ感触を持たれる方、多いのではないでしょうか?
ぜひ、一緒に勉強していきましょう!
ちなみに、この記事はファイナンスについて全く知らないビジネスマンの管理人RRが、
ゼロからファイナンスを勉強していく様子をご紹介している記事です。
なので、
- ファイナンス学習初学者
- ファイナンスをこれから勉強してみようかなと思っている方
- いきなり財務系の部署に異動になった方
向けの内容となっています!
では、いってみましょう!
P/Lはフロー、B/Sはストック
ビジネスマンであれば、
- 損益計算書(Profit & Loss Statementの略。以下、P/L)
- 貸借対照表(Balance Sheetの略。以下、B/S)
は一度は耳にした言葉だと思います。
この2つはファイナンスと密接に関連します。
P/L、B/Sの根本を理解するには、創業期の会社を考えるとわかりやすいです。
仮に私がラーメン屋を創業するとしましょう。
700万円の自己資金と300万円の銀行借入でお店をオープンさせます。
資本金700万は、株価を1万円で設定して、私が700株購入した想定です。
なので、ラーメン屋の財布には1000万円の現金が存在することになります。
※私⇒個人、ラーメン屋⇒法人なので、ラーメン屋は私の店ですが、私の財布とラーメン屋の財布は完全に別物です。
会社設立時のB/Sはこちらの表のようになります。
起業した翌日の2日目になりました。
オープンのために麺とチャーシューなどの材料を100万円即金払いで仕入れました。
冷蔵庫も必要なので、50万円で購入しました。
その結果のB/Sはこちらの表のようになります。
表のようにB/Sは
- 資産
- 負債
- 純資産
と、3つの箱からできています。
左は資産、右が2つに分かれていて、上が負債、下が資本となります。
資産と負債はそれぞれ
- 流動⇒短期のもの
- 固定⇒長期のもの
という考え方で区分けされます。
ここでいうならば、麺やチャーシューなどの材料はすぐに商品として使われるので、流動資産です。
反対に、冷蔵庫は何年も使うので、固定資産となります。
ここで固定資産を深く掘り下げると、固定資産の中で、さらに2つ区分けができて、
- 有形固定資産
- 無形固定資産
があります。
有形固定資産は冷蔵庫のように目に見えるモノ、
無形固定資産はラーメン屋でいうと、のれん分けです。
具体的にいうと、「〇〇系ラーメン」的な称号を本家からもらうといった、目に見えないモノ
があります。
負債も同じで、
- 従業員への毎月支払う給与
- 1年以内に返済期限が来る借入金
- 食材仕入時に発生した買掛金
などの短期的なものは流動負債になります。
反対に
- 1年以上先の返済期限の借入金は固定負債
となります。
B/Sはストック
ここまで、B/Sについて具体的に説明してきました。
このB/Sの説明を少し抽象的に表現すると、
「ある時点において資金をどう調達したか(右側のハコにある負債、純資産)、調達した資金をどう運用したか(左側のハコにある資産)を表す」
となります。
ここでいうある時点とは、企業だと通常は年度末の最終決算日になります。
つまり、B/Sはラーメン屋の財務内容を、ある時点におけるその瞬間を捉えたストックの状況を表現しているものといえます。
P/Lはフロー
P/Lを一言で表現すると、
1年間でどれだけ儲かったか(または損したか)を示す書類
です。
たとえばこれまでの例で、実際にラーメンを作って、150万円で打ったとします。
売上は150万円になります。
材料費は100万円でしたので、利益は50万円です。
この50万円が仮に1年間の売上・費用・利益の全てであるとします。
そうすると、1年間のPLは、
売上 150万
費用 ▲100万円
利益 50万円
となります。
このようにP/Lでは1年間でいくら儲かったか(損したか)の結果とその内訳を示してくれます。
これはいいかえると、P/Lはフローの概念であるといえます。
もっと身近な例でいうと、みなさんの1年間の給与や生活費がP/Lで、銀行口座にある貯金やローンなどがB/Sです。
なので、B/Sは、P/Lが長年蓄積されたモノであるといえます。
みなさんの銀行口座とかローンの残高がなぜ、その額かというと、今までの給料と生活費の結果であると言われたらどうでしょう。
腹落ちするのではないでしょうか?
P/Lは原因であり、B/Sは結果である
上の説明の抽象度を少し上げると、
P/Lは原因であり、B/Sは結果である
と言えます。
B/Sが健全な状態(自己資本比率が高い、借入金の割合が低い)であるというのは、長年のP/Lにおける利益の積み上げがあるからです。
故に、単年で業績不振があっても、簡単に信用は揺らぎません。
かたや、P/Lがとても良い結果で終えることが出来ても、B/Sの数字が悪いと、信用は簡単に復活できません。
B/Sは長年の蓄積なので、単年で簡単に変えることは簡単ではないからです。
なので、単年でP/Lが良い数字でも、「たまたま良かっただけでは?」と、思われる傾向にあります。
このP/Lは原因、B/Sは結果というのはきちんと理解できているか、いないかで、ファイナンスのセンスに直結する項目らしいです。
きちんと理解しましょう。
余談:V字回復に要注意
V字回復は、経営不振に陥った会社が復活するときにメディアでよく使われる言葉です。
このV字回復という言葉には、その企業が根本から立ち直ったイメージがあります。
ですが、すべてのV字回復そうとは限りません。
これも今までの説明からわかるように、採算を改善してP/Lの利益を出すのは比較的簡単です。
一方でB/Sを改善するには時間がかかります。
B/SをV字回復するには、例えば、
- 含み益のある資産を売却する
- 借入金の返済を免除してもらう(債務免除)
- 増資に応じてもらう(エクイティファイナンス)
など特別な手が必要になります。
なので、V字回復という言葉の中に、
「B/Sへのアプローチがきちんとある上でのV字回復か?」
というのは確認しておく必要があります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
第4回目では、
P/Lはフロー、B/Sはストック
という内容を学習しました。
まとめると、
- B/Sは資産、負債、純資産からできている。左は資産、右が2つに分かれていて、上が負債、下が資本
- 資産と負債はそれぞれ流動⇒短期のもの、固定⇒長期のものという考え方で区分けされる
- B/Sは、ある時点において資金をどう調達したか、調達した資金をどう運用したかを表す
- P/Lでは1年間でいくら儲かったか(損したか)の結果とその内訳を示す
- B/S(結果)が健全な状態であるのは、長年のP/L(原因)における利益の積み上げがあるから
- V字回復という言葉の中に、「B/Sへのアプローチがきちんとある上でのV字回復か?」というのは確認しておく必要がある
となります。
本日は以上です!
では、また!
【参考書籍】