みなさん、こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回はファイナンス学習日記⑤です。
5回目の今回は
「キャッシュフロー計算書に出てくる3つのキャッシュフロー」
を学習しました。
学習した感想としては、
「キャッシュは事実!ゆえに細かく把握が必要!」
です。
ぜひ、一緒に勉強していきましょう!
ちなみに、この記事はファイナンスについて全く知らないビジネスマンの管理人RRが、
ゼロからファイナンスを勉強していく様子をご紹介している記事です。
なので、
- ファイナンス学習初学者
- ファイナンスをこれから勉強してみようかなと思っている方
- いきなり財務系の部署に異動になった方
向けの内容となっています!
では、いってみましょう!
キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書はその文字通り、お金(キャッシュ)の流れ(フロー)について計算している書類です。
「1年間」など一会計期間に区切ってキャッシュの動きを示します。
このキャッシュの動きを、企業の活動別に3つに分けて、キャッシュの出入りを区分しています。
キャッシュフロー計算書は、上場企業などに作成義務があります。
一方、中小企業含めすべての会社に適用される会社法での作成義務はありません。
当然、個人事業主にも作成義務はありません。
3種類のキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書を構成する3種類のキャッシュフローとして、
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によるキャッシュフロー
- 財務活動によるキャッシュフロー
があります。
営業活動によるキャッシュフロー
ひとことでいうと、
「本業で稼ぎ出した(失った)キャッシュフロー」
です。
この数字がプラスであればあるほど、事業における「稼ぐ力」が強いことを指します。
投資活動によるキャッシュフロー
ひとことでいうと、
「投資で得た(溶かした)キャッシュフロー」
です。
もうすこし、正確にいうと、
「企業が将来の利益獲得および資金運用のために、設備投資や他企業に対する投資、固定資産や有価証券の売却等による生んだキャッシュフロー」
をいいます。
投資活動によるキャッシュフローは、
- 設備売却等のプラスのキャッシュフロー(≒キャッシュインフロー)
- 設備投資等マイナスのキャッシュフロー(=キャッシュアウトフロー)
の2つから成ります。
この投資活動によるキャッシュフローはいろいろな解釈が出来ておもしろいです。
- 営業で儲かっていないから、なんとかキャッシュを捻出するために持ちビルを売却して得たお金でプラスになった
- 右肩上がりに事業が成長中!手持ちのお金はどんどん投資にまわせ~!!という感じで資金を投入しまくってマイナス
など、
「プラスだから経営状況が良い!」
「マイナスだから悪い!」
と、単純に判断できないところが、おもしろいポイントです。
企業の特徴も出やすいです。
Amazonは、営業活動によるキャッシュフローはプラスです。
一方で、投資活動によるキャッシュフローは常にマイナスとなっています。
これは営業活動で稼いだキャッシュを成長のための投資にガンガン突っ込んでいるといえます。
この場合の投資活動によるキャッシュフローのマイナスは、投資家からも高い評価を受けることが多いです。
財務活動によるキャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフローは、
「資金調達や返済によるキャッシュフロー」
を指します。
具体例として、銀行や株主からの資金の調達および返済、配当や自社株買いなどがあります。
銀行借入や資金調達などキャッシュがプラスになるものがキャッシュインフローとなります。
借入返済、配当、自社株買いなどキャッシュがマイナスになるものはキャッシュアウトフローとなります。
キャッシュフロー分析
ここまで、3つのキャッシュフローを理解しました。
次に簡単なキャッシュフロー分析をしてみます。
下の図をご覧下さい。
4つのケースはいずれも当期のキャッシュフローが▲100になっています。
着地は同じですが、3つのキャッシュフローの内訳が違っています。
この内訳の違いから、それぞれの会社の状況が読み解けます。
あくまで予想ですが、例えばA社なら、
- 事業が順調にキュッシュフローが生み出されている
- 適度な成長投資を行っている
- それでいて、借入金の返済も行っている
この3点から、比較的成熟した企業の姿が想像されます。
一方、D社は、
- まだ営業活動によるキャッシュフローはマイナス
- ここが勝負とばかりに積極的に事業投資を行っている
- 投資活動によるキャシュフローはマイナス
- お金は借入金であるいは増資でまかなって、投資活動によるキャシュフローはプラス
ということから、ベンチャー企業である可能性が高いです。
このように同じキャッスフローの着地でも内訳の3つに注目することで、企業の見え方が大きく変わってきます。
キャッシュはごまかせない
キャッシュフロー計算書は会社経営において、最も注意深く見られる部分です。
理由としては2つあります。
①キャッシュがなくなると倒産します
会社が倒産するときはキャッシュがなくなったときです。
いくら営業利益が黒字であってもです。
キャッシュフローは企業の生き死にに大きく影響する指標です。
なので、このお金の流れを示すキャッシュフロー計算書は注意深く見られます。
②キャッシュはごまかしがきかない
損益計算書にある利益は解釈とかルール運用で数字が変わってくるという話を以前しました。
詳しくはコチラ
しかし、キャッシュは変えられません。
みなさんの銀行口座を想像して下さい。
解釈の仕方で増えたり、減ったししませんよね。
キャッシュフロー計算書は揺るがない事実を示します。
ゆえに、キャッシュフローはファイナンス上の最も注視される書類のひとつです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本日は、「キャッシュフロー計算書に出てくる3つのキャッシュフロー」について学習しました。
まとめると、
- キャッシュフロー計算書は①営業活動によるキャッシュフロー、②投資活動によるキャッシュフロー、③財務活動によるキャッシュフローの3つから構成される。
- 営業活動によるキャッシュフローは会社の稼ぐ力を示す
- 投資活動によるキャッシュフローは、プラスだから経営状況が良い、マイナスだから悪いと単純に判断できない
- 財務活動によるキャッシュフローは、資金調達や返済によるキャッシュフローを指す
- キャッシュフロー計算書は企業の生き死にに関わるお金の流れの事実を示している。そのため、ファイナンス上最も注目される書類のひとつである
です。
本日は以上です!
では、また!!
【参考書籍】