メタバース内に世界を創れるか否かが、その人の市場価値を決めるかもしれない?
近い将来そんな日が来るかも知れません。
メタバースの世界が浸透したときに求められる未来のビジネススキルをお伝えします!
今から世界の創り方、学んでみませんか?
メタバースでの世界の創り方について
本記事では、佐藤航陽氏の著書世界2.0 メタバースでの歩き方と創り方から、メタバースにおける世界の創り方をご紹介します。
当ブログでは、こちらの記事でも世界2.0 メタバースの歩き方と創り方を用いてメタバースを解説しています。
メタバースにおける世界とは何か
メタバースにおける世界の定義は、
が融合したものです。
この世界をどう構築するかが、未来のビジネスに大きく影響します。
視空間としての世界とは
一つ目の「視空間」としての世界とは、
人間が目で見る、触れるなど、五感で感じられる「空間」としての世界
です。
例えば、現実世界は目に見えてますよね。
そして、その見える現実世界の中のものを私たちは聞いて、匂いを感じて、触って、味わったりできます。
このように、見える世界に対してなにかしらを感じて日々過ごしています。
つまり、五感を使って感じられる空間。
これが視空間としての世界です。
生態系としての世界とは
二つ目の「生態系」としての世界とは、
国家やコミュニティのように、人間の頭の中にある「生態系」としての世界
です。
要するに世界の中で行われる社会的&経済的な活動と、それに付随するルールです。
現実世界だと、
といったルールがあって、それに従って人々が活動しています。
このような世界の基盤とルールや概念、それらに基づく行動が生態系です。
メタバースでの世界の創り方マニュアル
世界2.0で紹介されている世界の創り方マニュアルの全体像です。
本記事ではこのマニュアルから重要と思われる部分を抜粋してお伝えします。
メタバース上に視空間としての世界をどうつくるか
視空間としての世界の作り方はテクノロジーの要素が強いです。
技術的な発展がまだまだ必要となります。
実際に旧・FacebookことMeta社も毎年1兆円レベルの投資を10年かけて行っていくと宣言しています。
Metaもメタバースは長期的に大規模な投資をしながら、技術発展を促していくことが必要と考えている表れです。
その前提を踏まえて、どうメタバース上に視空間としての世界をつくるか?
世界2.0では3つのアプローチが定義されています。
メタバース上に視空間としての世界をつくる3つの具体的アプローチ
①アバター→仮想空間
まずはアバター同士のやりとりから始めて、世界に広げていくやり方です。
GREEの子会社であるREALITYがこのやり方でアプローチしています。
②仮想空間→アバター
わくわくする仮想空間を作って人を呼び込み、みんなを集めて、そこからアバターなどの細部にこだわるやり方です。
これはclusterやVRChatというバーチャルSNSプラットフォームのやりかたです。
③コンテンツ→コミュニケーション
エンタメコンテンツを楽しむ場所を作り、そのコミュニティをメタバースに作るという攻め方です。
オンラインゲームのFortniteやディズニーランドをメタバースに作る!といった企画が仮にあるならこれにあたります。
日本の大手企業だと、バンダイがこのアプローチを進もうとしている印象です。
メタバース上でのIPを構築するためのファンドを立ち上げられています。
海外と比較すると、少し寂しさもある金額のボリューム感ですが、日本代表としてがんばっていただきたいです!
このように、3つのルートで世界中の企業がメタバースの覇権を握ろうと切磋琢磨しています。
この視点があると、メタバースに関するニュースも理解しやすくなります。
どのルートがいち早くメタバースの構築に到達するか。
今後の動きに注目です。
メタバースに作った視空間に生態系をどうやってつくるか
視空間が設計できたら、次は世界の生態系を作る必要があります。
生態系は価値あるものを交換する場所
生態系は価値あるものを交換する場所です。
なので、生態系をワークさせるには価値の交換が活発に行われることが必要です。
ここでいう価値あるものとは、
の3つになります。
SNSで生態系を解説すると、
- は、ユーザーがアップしたコンテンツ
- は、「いいね」や「フォロワー」、「コメント」
- は、影響力
といったイメージです。
昨今、①②③がマイナスに触れるときもあって、SNSに対しての運用が問題になったりしてますよね。
(例)トランプ大統領のツィッターアカウントの凍結など
価値の生産者と消費者
価値あるものを交換するためには、価値の生産者と消費者が必要となります。
この生産者と消費者が生態系に参加してくれるかどうかが、メタバースのような新しい生態系を創るときの最初のハードルです。
例:自然の植物(生産者)と動物(消費者)、facebookのコンテンツといいね!など
価値あるものの交換する場所が作れたら、3つの機能を備え付ける必要があります。
それが、
です。
わかりやすくいうと、
といったシステムを作ることがポイントになります。
自然界はまさにこの機能がありますよね。
弱肉強食というルール。
これひとつで地球という空間を舞台に自律的、分散的、有機的にワークしてますね。
一方で、この3つの機能の逆をいくと、世界は長続きしません。
例でいうと、ひとりのカリスマや独裁者が統治するスタイルです。
これでは長続きしませんよね。
歴史が物語っています。
なので、3つの機能を意識して世界に付加していくことが重要です。
人の本質をどこまで理解しているか
生態系の中では、人にとって価値あるものを交換しています。
なので、生態系をつくるには技術的な要素というよりも、人間の本質をどこまで理解できているかが、求められます
なので、エンジニア的能力というよりも、企画・マーケティング能力が求められる世界です。
人が欲していないモノは、どんなに技術的に優れていてもだれも利用しません。
そのためにも、人の本質についてどこまで深掘れるかが重要です。
”メタバースでの世界づくりが出来る”が求められる世の中に
メタバースに世界を作るには、
世界づくりに必要なこと
- 視空間としての世界をつくる。
- 価値を交換できる仕組みをつくる。
- 生産者と消費者を呼び込む。
- 自律的、有機的、分散的に機能するようにする。
- 前提として、人の本質を理解しておく。
が、必要であると、話してきました。
現実感がないかもしれませんが、この能力がこれからの未来には確実に求められるようになります。
ビジネスマンにとってのロジカルシンキングと同じくらいファンダメンタルなスキルとして求められる時代がすぐそこまで来てます。
子どもたちはすでにメタバースの世界で創って、遊んでいる
なぜメタバースでの世界づくりが求められる時代になるかというと、子どもたちがすでにこの世界へ足を突っ込んでいるからです。
子どもたちは自分たちで世界を創り、そこに集まって遊んでいます。
具体例をひとつ挙げると、Fortnite、ROBLOX、MINECRAFTというゲームで遊んでいます。
これらのゲーム上に居場所を創り、アバターを介して社会的・経済的な価値の交換をしています。
大人は、
「メタバース?何言ってんだ?リアルがいいに決まっているだろ」
と言うかもしれません。
ですが、子どもたちはメタバースで仲間と遊ぶのが基本になりつつあるんです。
近い将来、この世代が大人になり、仕事をして給料をもらう立場になります。
このメタバースネイティブ世代が消費者側に回った時、どういうサービスを提供すればこの世代に受けるのか?
それは世界を提供することです。
そのための世界構築マニュアルを先行投資として学んでおくことは、有意義なことだと思いませんか?
世界2.0はそんな知識を習得できる本です。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本記事のまとめです。
まとめ
- 視空間としての世界の作り方には①アバター→仮想空間、②仮想空間→アバター、③コンテンツ→コミュニケーションと3つアプローチがある。
- メタバースに世界を作るには、①視空間としての世界をつくる、②価値を交換できる仕組みをつくる、③生産者と消費者を呼び込む、④自律的、有機的、分散的に機能するようにする、⑤前提として、人の本質を理解しておくの5点です。
- メタバースですでに遊んでいる子どもたちが消費者に回るときに備えて、世界を構築するためのマニュアルを本書で理解しておくことは未来の先行投資になる。
です。
本記事で世界2.0 メタバースの歩き方と創り方に興味を持った方いらっしゃいましたら、ぜひ本書をお手にとってみていはいかがでしょうか?
未来のスキルを今から学んでおけば、メタバースブームのときに圧倒的パフォーマンスが発揮できること間違いなしです。
そう考えると、非常にお得な一冊です!
ぜひ、この機会に!