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要約 怪獣人間の手懐け方

今回は、箕輪厚介さんの「怪獣人間の手懐け方」についてご紹介します。

怪獣人間とは

怪獣人間とは、世の中の倫理や常識、世間の空気を気にせず自分で全てを決めて、一般人が努力で到達できない常識を超越した圧倒的な結果を出す人々をさします。

本書では、堀江貴文さん、孫正義さんなどが例として上げられています。

怪獣人間と付き合うメリット

  1. ビジネスチャンス:
    1つは良いビジネスチャンスにめぐりあえることです。
    怪獣人間は常識にとらわれず、良い物を最速で取り入れています。
    その側にいれば、自然とあなたも最速の情報やビジネスチャンスに出会える可能性が高まります。
  2. 能力向上:
    朱に交われば朱くなる。
    このことわざ通りです。
    怪獣人間と自分を比較すると、自分の限界設定がをとても低いことに気づかされます。
    この、気づきをきっかけに、自分の能力を大きく押し上げることができます。
  3. 濃密な人生:
    怪獣人間と一緒にいると、普通の人間では到底見ることができない体験ができます。
    上で述べた、
    ・ビジネスチャンスにも恵まれる
    ・自分の能力も上がる
    これだけでも人生が色濃くなるのは間違いないですよね。

怪獣人間の発見場所

怪獣人間に最も効果的・効率的に出会えるのはSNSです。

SNSなら1日で100~200人くらいは、怪獣人間候補を見渡せます。

SNSでの発信内容は”素”も出やすいです!

その結果、怪獣人間の考え方への理解が深まりやすくなります。

「リアルのほうがいいのでは?」

と、思う人もいるかもしれません。

ですが、リアルの場合だと、怪獣人間の見た目や雰囲気にあなたの印象はひっぱられます。

実は、リアルの場合、相手の本質的な部分を見抜きにくいんです。

相手の本質を見抜けず、

  • 相手の怪獣ぶりを見落とす
  • 怪獣人間もどきに騙されてしまう

そんなリスクもあります!

それに、リアルの場合は会える人数も限られます。

効率が非常に悪いです。

なので、怪獣人間はSNSを主戦場にして探すことをおすすめします。

怪獣人間との接触方法

  1. 初対面が重要:
    怪獣人間と関係を始めるには、初対面で全てが決まります!
    初対面の準備に対して、自分の時間を投下して圧倒的な準備をしましょう。

    ・発信物は全部見る。
    ・相手とのコミュニケーションを脳内シミュレーションで繰り返す。

    この2つは最低ラインです。
    とにかく、初対面で今後が決まるのだから、ここで1点突破するつもりで全力で準備しましょう。
  2. 相手を満足させる:
    自分をアピールするよりも、相手に満足してもらう行動が大切です。
    自分を知ってもらうことは大事ではありません。
    怪獣人間に満足してもらうことに全集中です!
    怪獣人間に、「こいつと関係を継続したい」と、思ってもらう振る舞いをすることを意識しましょう。
  3. 柔軟な対応:
    怪獣人間は個性がとても強く、常識の範囲外にいます。
    よくある接待ハウツーで満足する人間ではありません。
    怪獣人間は、みんな自分なりの審美眼を持っています。
    その審美眼にハマるように、怪獣人間と接しましょう。
    だから、事前の発信物チェック・脳内シミュレーションがとても重要です。

怪獣人間との向き合い方

初対面で仲良くなれたら、中長期的に関係を築き、一緒にビジネスをすることもあります。

そんなときの怪獣人間との向き合い方があります。

義理人情を大事に!

怪獣人間はGNO(義理・人情・恩返し)で生きています。

まだなにも持っていない若者とかに平気でGIVEをするんです。

直感的にこの若者が成長して、恩返しをしてくれだろうと肌で感じているからなんですね。

そういう怪獣人間の価値観に合わない行動は嫌われます。

「怪獣人間は意外と感情的なんだな」と思うかも知れません。

ですが、怪獣人間も人間である以上、感情的に行動する部分が多いです。

むしろ、怪獣人間的に論理を極めているからこそ、自分自身の感情を大事にしているところがあります。

なので、あなたも義理人情を大事にして、自分を与えられた以上にGIVEする人間になることが重要です。

丸裸でぶつかろう!

怪獣人間は相手の本質を見抜く能力が高い人が多いです。

自分を偽って怪獣人間にぶつかっても、簡単に偽りを見抜かれます。

で、あればありのままでぶつかった方がいいです。

偽りないバカ正直な人間の方が、怪獣人間に「こいつ、おもしろい」と思われる可能性が高まります。

なので、自分を丸裸にして怪獣人間にぶつかりましょう!

同じ船にのる!

怪獣人間と仕事をするなら、同じ船に乗って、同じ島を目指す感覚で仕事をしましょう!

怪獣人間は常軌を逸した仕事をします。

その常軌を逸した怪獣人間に合わせて、あなた自身も行動しなければなりません。

怪獣人間と仕事をして、結果を出したいならあたりまえの日常はないと思ったほうがいいです。

常軌を逸したとしても、ハンドルは自分が握れ!

一方で同じ船に乗ったとしても、船長と乗組員みたいな関係になってはなりません。

こちらもちゃんと人生の軸を持っていることを示す必要があります。

怪獣人間と一緒に仕事をすると、振り回されてすぎて心を病んでしまう人が一定数いるんです。

そんな風にならないためにも、自分の意思を持つ必要があります。

自分の意思でとことん怪獣人間に付き合いましょう。

違うと思ったらはっきり言うことも時には大切です。

怪獣人間にコントロールされている感覚を持つと、自分を見失います。

あくまで、自分の意思で、自分が好きで怪獣人間とトコトン付き合っている!

この感覚をきっちり持ち続けることが重要ですし、持てないのなら、その怪獣人間とは距離を置いた方がいいでしょう!

個人的感想

私は40代の中間管理職です。

キャリアの成長と共に、仕事で業界の有識者や著名な経営者とお会いする機会が増えてきました。

「せっかくお会いするなら少しでもインパクトを残したい!」

と、日頃から思っている私にとって、本書は具体例がふんだんに盛り込まれていた良書でした。

いくつかの具体的なハウツーを自分に置き換えて、明日から実践できる感覚があります。

とても得られるものが多い一冊ですので、ぜひ、購入して読まれることをオススメします。

ただ、ビジネスネットワーキングに興味がない人にとっては、学びはないです。

そういう人にはおすすめはしません。

とはいえ、最後にある怪獣人間の紹介コーナーは、芸能人、インフルエンサーたちの具体の裏側エピソードが書かれています。

この部分はエンタメとしてとても楽しむことができますね。

まとめ

  1. 怪獣人間の特質: 本書は常識を超えて成功する「怪獣人間」について解説し、そのような人々との関わりがビジネスや個人成長に有益であると指摘しています。
  2. 接触方法: SNSが怪獣人間と効果的に接触する最良の場であり、初対面の印象がその後の関係性に大きく影響します。
  3. 個人感想: キャリアの成長と共に有識者と多く接するような人には参考になるが、ビジネスネットワーキングに興味がない人に本書は不向きです。

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