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(要約)2025年を制覇する破壊的企業 著:山本康正 ~テスラ編~

こんにちわ!

本ブログの管理人のRRです。

実は途中で終わっていた「2025年を制覇する破壊的企業シリーズ」を今回はやりたいと思います。

今回はテスラ編です。

正直、このテスラをやりたくて今回のシリーズを始めたといっても過言ではありません!

にもかかわらず、飽き性な私は途中でやめてしまいました!

そんな私に渇をいれてくれたのが、先日、こちらの本が発売されているのを本屋で見かけたらからです。

<銀行を淘汰する破壊的企業>

2025年を制覇する破壊的企業のスピンオフ的作品ですね!

現在、読ませていただいておりまして、この本も要約を書きたいなと思えるおもしろい作品です!!

そうなると、前の作品の要約をきちんと終わらせておかないとなんか気持ちが悪いなと思い、今回の記事に至ります。

では、さっそくいきましょう!

今回はテスラの部分を要約していきます!!

みなさん、テスラとそのCEOイーロンマスクはご存知でしょうかね?

2021年段階で知らない人、ちょっときつい言い方かもしれませんが、結構やばいです!

(この本を読む前の私です。。。)

ぜひ、本記事で一緒に勉強していきましょう!

イーロンマスク

テスラ公式サイト

上のリンクをご覧になっていただくとわかると思いますが、テスラはイーロンマスク率いる「環境問題解決企業」です!!

「環境!?いやいや、車売ってますよ!」

なんてツッコミが入りそうです!!

この辺はのちほど詳しくお話させていただきます!!

テスラの時価総額は約70兆円!!

これね~めちゃくちゃ急激に伸びたんですよね~

ついこの間(2020年7月)にトヨタ(当時21兆7185億円)を抜いて、自動車メーカーで世界一位になったばかりなんですが。。。。

抜いて約1年で約3倍に伸ばすってどういうことやねん!

対するトヨタは昨日(2021年6月)の段階で約30.7兆円です。

トヨタもがんばっていますが、差はつけられてしまいました。

「悲観的にならなくてもいい!時価総額だけで企業は語れない!販売台数とかPLの数字ではトヨタが圧勝だ!」

といった論調はあるにはあるんですが、さすがに2倍以上成長されるとちょっとテスラ別格だな~という印象を持ちます。

「トヨタVSテスラ」の構図は本当か? 「時価総額」という数字のマジックにだまされるな

テスラがやってることも未来につながる事業です。

まだ投資した分を刈り取るフェーズって訳では無いんです!

にも拘わらず市場からの異常な期待!

すごいです!!!

イーロン・マスク個人に関しても個人資産がジェフ・ベゾスを抜いて19兆円にまで伸びたといったニュースが出ました。

https://jp.reuters.com/article/tesla-musk-idJPKBN29C2DI

とはいえ、すぐに抜かれてしまったようですが。。。

https://forbesjapan.com/articles/detail/39203

イーロン・マスクといえば宇宙船を飛ばしているイメージも強いと思うんですが、あの事業はテスラとは別でスペースXという会社の事業として取り組んでいます。

もちろんスペースXのCEOはイーロン・マスクです!!!

(今回はテスラがテーマであり、かつ、本の要約なので、宇宙事業はちょっと今回は割愛します。)

イーロン・マスクは宇宙やら環境やら車やらたくさん事業をやっているんで、なにをしている人なのかがわからなくなってる人もいるかもしれません。

でも、すべて筋が通った活動として、理解できます!!

てことで、前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ始めたいと思います!!

電気自動車は手段にすぎない。とはいえヤバい。。。。

テスラと言えば電気自動車を売っている会社というイメージがあるんじゃないでしょうか。

もちろん正しい理解なのですが、それだけだとテスラのすべてを理解したとは言えません。

イーロン・マスクの狙いは地球環境やエネルギーの恒久的・持続的なサイクルを作ることなんです。

その目的のひとつとして、まずは車の問題を解決する!というスタンスです。

まじかっこいいです!!

「今は環境がトレンドだ~!」

「ESG投資が流行っているから環境要素を盛り込もう!」

とかこのへんの下心ある感じの企業とは根本的に違いますよ!!

イーロン・マスクの最終目的の手段のひとつに過ぎない電気自動車の事業ですが、この電気自動車は魅力とストーリーにあふれています!

たくさんあって紹介しきれないので、管理人的に好きなポイントを大きく2つ、機能性とブランディングについてご紹介します!

〇テスラの電気自動車には今までにない機能性がもりだくさん!

2ヶ月に1回のソフトウェアがアップデート

テスラの車ってPCを積んでいて、ネットとクラウドに常につながっています!!

そのPCのソフトウェアが2ヶ月に1回更新されていって、いろいろな機能が付加されていくんです!

日々成長していくんです!

買ったときの品質を永遠に引っ張るとかじゃないんです!

常に機能としては最新の車になるんです!!

そんな車、想像できました?

常に最新ですよ!

従来の車メーカーには出来ない発想ですよね!

Googleの元会長、エリック・シュミットというGoogleをスケールした神みたいな人がいます。

その方が興味深い発言をしていて、

「車とコンピュータは出てくる順番を間違えた。どう考えても正解は、コンピュータに車輪をつけることだ。」と。

頭脳となるソフトウェアに車輪を付けた方が絶対に良かったという話です。

後付け感はありますけど、確かに納得は出来ますよね。

コンピュータが先だったらそもそも人が運転しようという発想もなかったと思います。

そうなってたら、車での事故も起きずに済んでたと思います。

トヨタや従来の車メーカーは、車を立脚点としてものごとを考えますが、テスラはソフトウェアを基軸に考えます。

だからテスラは自動運転という次世代技術の開発においても、ひとつ抜け出した思考ができると言われています!

スマホによる遠隔操作

車にのっていなくてもスマートフォンで車両を操作できるという機能があります。

ラジコンのように車を動かせるんです。

窓の開け閉めやエアコンの入り切りまで!

自動運転もありますので、たとえば、夏に熱くて乗る前にスマホで冷房を入れておいて、乗るときは冷えている状態を作っておくことができます。

また、スーパーでお米とか買って荷物が重いわ~なんてときは、スマホひとつでスーパーの出口まで迎えに来てくれます。

「ドラえもんの世界かよ~」と言いたくなります。

エンタメが充実

YouTube、Netflix、Spotifyといった動画配信サービスもソフトウェアのアップデートで実装されているそうです。

もう、馬鹿でかいCDケースとかDVDケースとかを車内に持ち込む必要もありません。

子どもにディスクを傷つけられて映像が固まることもありません。

同じコンテンツをすりきれるまで聞いたり、見ることもなくなります!

常に最新のコンテンツが楽しめます!!

加えて、ゲームも充実しています!

マリオカートのようなゲームが車内で楽しめるんです!

これもテスラのオシャレな世界観ですが、実際の車のハンドルやアクセル、ブレーキを使ってゲームを楽しめるらしいです!

(ゲーセンにあるあんな感じです。)

もちろん停車中しか楽しめないんですけど、子どもにとっては楽しくて仕方が無いゲームみたいです!

これも新しいですよね!

日本人じゃこういう発想は安全がどーのこーの言って、出てこない印象です。

データ収集で顧客への最適化

ここでも出ましたデータ収集と最適化!!

テスラも漏れなくやっています!

PC積んでてネットとクラウドにつながってる車ですからね!

データ収集しない手はないですよね!

具体的にはテスラが販売した約100万台の車両に搭載されているカメラやセンサーから取得しています。

100万台から次々と最新情報があがってくるので、日々その対応に追われています。

常に公道で繰り広げられている情報をもとにトライ&エラーを繰り返している状態です。

言い方を変えると、常に不完全なものを世に提供しているともいえますよね!!

常にデータがあがってきて、のびしろを発見しているわけなので!

テスラの車の品質はこうやって日々、改善されているんですね!!!

対する既存自動車メーカーだと大規模なサーキットコースを使って詳細に実験を繰り返します。

また、一度販売したらアップデートができないので、常に完璧なものを作り上げる必要があるため、徹底的な検証を必要とし、膨大な時間をかける必要があります。

これ自体は素晴らしいことですが、完成品しか世に出せないというのは開発においてだいぶスピードが遅くなります。

失敗が許されないからです!

こういった商品品質の向上プロセスにおいても、テスラの方が既存のメーカーよりも良質で、かつ、速いアウトプットで出来そうなイメージがします。

「テスラは既存の車メーカーを破壊するんじゃないか?」

これが現実味を帯びている印象を持ちます。

巧みなブランディング ~顧客に我慢させないエコ~

環境系の商品て、普通どこか不便だったりするじゃないですか。

インポッシブルフーズのところでも言いましたけど、環境問題系の商品は我慢をさせなくなったときにニーズが爆発するんですよね!!

「まだお肉としては微妙な代替肉をお肉と同じ品質に!いや、むしろお肉を超える!」

ってやつです。

テスラはまさに同じで、環境重視の車なのに、めちゃくちゃクールですよね!!!

とにかく洗練されててかっこいい~!

そして、走りも良くて車好きをうならせる操作性があるとか!

「環境大事にしようぜ~」と、言いつつ顧客に我慢させません。

ユーザーに快適と満足を与えてくれます!

加えて、価格が500万円程度で購入できるというがんばれば手が届く高級感があるんです!!

「広告は一切打ってない」

「ディーラーは存在しない」

というこれまた異端なテスラですが、現在全世界で納車まで数ヶ月待ちという状態のようです。

ハリウッドのセレブも環境意識が高い人が多いので、こぞってテスラに乗り換えていて、人気を押し上げている要因になっているみたいです。

日本でも人気は右肩上がりで、一昔前だとベンツとかBMWを買っていたようなイケイケな人種が今やテスラを買って港区を走破しているみたいです。

日本の交通インフラを破壊!? ①ハイパーループ構想

テスラはただ車を作っているわけではありません。

環境問題を解決するための手段として、車の事業に取り組んでいます。

そうなると、当然車関連で環境に悪いことがあると、そこも改革に乗り出します!

それがこのハイパーループ構想です。

このハイパーループ構想でイーロン・マスクは交通渋滞による排気ガス抑制を狙っています。

すごく簡単にいうと、地下にトンネルを作って、そこを車が通れるようにして渋滞を減らすっていう一見普通の話です。

が、このハイパーループ構想が、実は日本の新幹線や国内線の在り方をぶっ壊す可能性があります。

なぜかというと、環境問題を解決しつつ、東京ー大阪間を30分くらいで結ぶからです!

「え、30分!!んなアホな!!?」って話ですが、実際にありえる話なんです!

現在のリニアのMAXスピードは時速500kmですが、イーロン・マスク率いるテスラはそれを倍の時速1000kmにしようとしています!!

それを、ハイパーループ構想でやろうとしています!!

地下トンネルの構造を真空チューブのような形にして空気抵抗を減らしてスピードアップさせるといった考え方で、すで試験運行もしているみたいです!

カリフォルニアで古い鉄道を新幹線に変えようという話があるらしく、そちらに導入予定だとか!
すでに試験運転もしているみたいです!

仮にテスラがその技術を使ってアメリカで時速1000kmのリニアモーターカーを成功させ、日本に売り込んできたら・・・。

ドル箱と言われているJR東海の東京ー大阪間は間違いなく大打撃を受けますよね。

沿線の駅の経済の在り方も大きく様変わりします。

飛行機も国内線は大ダメージを喰らい、私たちの生活も大きく変わると予想されます。

日本の交通インフラを破壊!? ②ロボタクシー

「とはいえ、新幹線なんか出張のときと、帰省のときくらいしか乗らないから、そこまで影響ないかな~」

って思うかもしれませんが、テスラはそう簡単に私たちを見逃してくれません!!

ロボタクシーなるものが計画されています!

これは言葉でなんとなくわかると思うのですが、いわゆる自動運転の無人タクシーです!

昨今では、Uberがシェアライドで車の非稼働時間をハックして、タクシー業界を破壊しています。

が、おそらく、そんなシェアライドはロボタクシーに瞬殺されるかもしれません。

というのも、「シェアライドを無人化して、人件費をカットしてさらに安くしよう!!」

というシェアライドのパワーアップバージョンがロボタクシーの考え方です!

こうなると有人である今のシェアライドはロボタクシーには歯が立ちません!

ロボタクシー、在来線も破壊する!

こう聞くと、今度は、

「とはいえ、タクシーなんてそんなに乗らないから、生活自体は変わらない!」

「普段タクシーに乗るときにタクシー運転手がロボになるだけだろ。。。」

と思われるかもしれません!

ですが、たとえばロボタクシーの運賃が通常のタクシーの概念を超越していたらどうでしょうか!?

もし、電車より安くて、目的地に着くのが早かったらどうでしょうか!?

こうなったら通勤にロボタクシーを使いませんか?

車なんで、車中でリラックスして帰れます!

朝からPCで作業しながら出社できます!!

なんなら車中でWeb会議も可能です!!!

帰りは酔っ払っても、横になって、寝たり、Netflix見ながら帰れます!

しかも、電車みたいに密ならないので、感染症の心配もありません!!

電車より安い!早い!快適!安全!こうなったらさすがに通勤でロボタクシー選択しませんか!!?

ここまで聞くと、そりゃ乗るよ!

と、私も思ったのですが、疑い深い私は「早い」に関しては、結構疑問符でした!

というのも平日の朝の都内及び首都高めっちゃ混む問題を知っているからです!

私が駆け出しのサラリーマンだったとき、外向けの営業していました。

その時代、何回か営業車で出社しましたが、9:30に東京の事務所来るには確実に渋滞に巻き込まれるので、電車より1時間長く通勤時間を確保するか、早朝に出発しない限り間に合わないことを知りました!!

この渋滞問題が解決しないと、さすがにみんな通勤でロボタクシーは使用しないですよね!!

(あと首都高が有料だとさすがに毎日ロボタクシーは無理ですね)

テスラはトンネル大好き!? ボーリングカンパニー事業

テスラもそんなことは当然にお見通しです。

既存の交通網だけだと渋滞が解消できず電気自動車が今以上の役割を果たすことはないと考えています。

なので、「インフラを作ってやろう!」というのがテスラの発想です!

それが、テスラの子会社ボーリングカンパニー社がやっているトンネル採掘事業です。

これにより、私たちの日常生活がハックされる可能性が非常に高いです!

テスラは、地下に電気自動車が1台走行可能なトンネルを掘って、そこを高速で移動できるようにすることを計画しています。

具体的な数字でお伝えすると、今とある都市で目指しているのは、1時間あたり4000台の電気自動車を時速250km/hのスピードで動かす計画です。

自動運転で操作するので、渋滞もさせません!!

実際にこの試運転の動画があるので、ご興味ある方はリンク先に飛んでみて下さい!!

https://response.jp/article/2018/12/21/317409.html

動画みていただけると、わかると思うのですが、地上からエレベータで車ごと地下に下りる感じ!

トンネルの中に飛び込み、そして、高速移動!!

かっちょええ~~

これが本当に都内の地下に広がったら、いまの高速道路とかの渋滞も緩和されるのかもしれませんね!

電車より早くて安いなら、会社からロボタクシー通勤を奨励されるかもしれません!

そうなると、電車に乗る人が激減して、鉄道会社は大打撃を受けちゃいますね。。。

電車を使う人が減ったら駅前の不動産が高いというセオリーも崩れそうですし、車の中に入る段階でもう帰宅した気分になれるので、車の中で何が出来るかみたいな商売が流行りそうです!!

ロボタクシーはAmazonがズークス、Googleはウェイモと他社も参画が見込まれているので、火がついたら一気に指数関数的に広がりそうです!

毎日、電気自動車の無人タクシーで個別に出勤するようになる時代も近いかもしれませんね!

余談:Power wall事業

テスラがやる事業で消費者が絶対やるべき事業があります!!

それが、このPower wall事業!

この事業はテスラのソーラーシステムと蓄電池を家庭に設置して、発電するサービスです。

このサービスは初期投資なしで、月5,000円をサブスクで支払って、6,000円程度電気代が発電がされるサービスです!
これって本書で紹介されているんですけど、おもしろいですよね!

本当なら絶対、お得なサービスですからね!

やらない意味がない的な!

https://www.tesla.com/ja_jp/powerwall

戸建ての持ち家にお住まいの方、検討してみてはいかがでしょうか?

あと、余談の余談であるんですが、

先週ご紹介した書籍の「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」に書いてあったのですが、今、太陽光発電の発電効率が上がっていて、比例して発電単価もすさまじい勢いで下がっているみたいです!!

実は太陽から地球に送られているエネルギーのうち有効に使えているのは0%に限りなく近い数字らしく、まだまだ無限の活用領域があるみたいです。

なんか東日本大震災以来、発電方法の選択でなにを選ぶかが話題になりがちな日本ですが、これが太陽光で解消されるんだったら、ほんとうにすごいですよね!!

加えて蓄電池の技術も伸びたりしたら、未来の世界では電気代が無料!
なあんてことも、あながち夢物語ではなさそうです!

そうなると、電気つけっぱなしだ~エアコンつけっぱなしだ~で怒られることもなくなるんでしょうかね~(周囲からよく怒られるので、早くその世界が来て欲しい。)

おわりに

最後は完全に余談でしたが、テスラ、そして、イーロン・マスクすごいですよね!

革新的なサービスをたくさん作り出し、既存の業界をぶっこわしまくってます!!

しかも、彼はこれらのサービスを。

「環境問題を解決したい」

「人類が恒久的に生きていける環境を作りたい」

というまじかっけええええええええモチベーションから発出しているんです。

「従業員を食わせる!」

「企業を繁栄させたい!」

とかそんなモチベーションじゃないんです!

もっと壮大なんですよね!

(もちろん従業員を食わせる!、企業を繁栄させる!も立派な動機です!)

従来の経営者的思考が短期的思考に見えるほど、イーロン・マスクの考えるサービス・思想は桁違いです!!

そんなイーロン・マスクの偉大さに感銘を受けつつ、本記事を終了したいと思います。

ではまた、次回!

本日もお時間いただきまして誠にありがとうございました!

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