おはようございます。
本日は「デジタル技術で、新たな価値を生み出すDX人材の教科書」について要約していきます!!
著者は石井大智さん、鶴岡友也さんの共著です。
このお二人は株式会社STANDARDという企業の若きCEO/CTOです。
株式会社STANDARDはDXのコンサル企業で、主に書籍名のとおりでDXの人材教育サービスを展開されています。
取引先にも名のある大企業がズラリ!!
今、すごく勢いのある会社のようですね!!
この本は、そんなDX業界の最前線で体を張っているお二人の知見を、余すことなく公開してくれている一冊です!!
本日はこの本の中で、個人的に重要と思う4点をご紹介したいと思います!!
では、いってみましょう!
DX人材なしでは、今後のビジネスは成功しない
ここでいうDX人材というのは、デジタル技術をビジネスの現場で活用できる能力を持った人材を指します。
このDX人材が社内にいないと、今後のビジネスは成功しないというのが、筆者お二人の主張です。
なぜかというと、DXを実現する必要性が世界的に高まっているからです。
もはや多くの方には釈迦に説法かと思いますが、その理由としては、
テクノロジー(AI、VR、ブロックチェーンなど)
自然災害(コロナ、地球温暖化など)
政治経済(アメリカVS中国など)
などの領域がめまぐるしく変化し、それに伴い、社会環境が急速に変わる。
社会環境が変わると、消費者のニーズが変わり、消費者のニーズが変わると企業はそれに対応すべくのサービス、事業を改善する。
その改善のためにテクノロジーや政治がまた動き出す・・・。
みたいなループが超絶高速回転で日々起こっているからです。
企業は、この超絶高速回転の動向をキャッチアップするために、さまざまな情報を素早くキャッチアップしながら自社のサービスを変えていくという対応をとる必要がある。
そして、この素早い対応を行うために、企業はDXを早急に実現する必要があり、そのためにDX人材を社内に多く抱えることが、必要不可欠であるというのが本書の主張です。
(まあ~当然のこと言ってるなという印象ですが、きちんと言語化して理解しておくのは大事だなと思って、とりあげてみました。)
DXの目的はシンプル!!「顧客に価値を与えること」!!
毎度恒例、DXの定義の時間です。
今回もDXの定義をきちんと押さえて、
「おまえ、DXの意味知ってるか~、たたのデジタル化じゃねえんだぞ~」
と、マウント取ってくる人に備えましょう!!
この本のDXの定義は、「デジタル技術を活用して顧客に付加価値を与えられる組織・文化を創り続ける」こととしています。
(まあまあ、過去2冊と同じような定義ですね!!)
目的はあくまでお客様に付加価値を提供して、喜んでもらうことにあり、そのための組織・文化の変革を取り組むそ~ってことですね!!
私の意訳を含めて、抽象度高い言葉を本の内容踏まえて具体的にしていくと、
DXとは
「【ムリ・ムダ・ムラをなくす業務効率化】と【サービス価値向上】を実現して、お客様によろこんでいただける組織にする。そのために、【社員一人一人が知識・スキル・マインドを変革】し、特に【リーダーシップをとるマネージャー層が社内を牽引して、デジタル技術を活用する環境作り】をしている状態を継続している」こと。
書籍では【】でくくった言葉たちをより、具体的に事例踏まえてひとつひとつ丁寧に説明してくれています。ここでは、割愛しますが、とてもおもしろい話が多いので、良かったら書籍を手に取ってみてください!!
特に私が注目したのは、【社員一人一人が知識・スキル・マインドを変革】ですよね!
立場関係なく、全社員がITリテラシーを高めることがDX実現の近道だと私も思ってます!!
なので、みなさん、一緒に勉強しましょう!!
DX人材になるためにはなにをすればいいのかしら?
「DXを実現するには社員ひとりひとりのITリテラシーを高め、個々がDX人材になる努力をしなければならないのはなんとなくわかったけど、文系サラリーマンの私たちは具体的になにを勉強して、どういう人材になれば良いんでしょう?」
という疑問、あると思います。
結論から言うと、その疑問への解はこちらの3つです。
- DXへの理解と説明能力
- AIリテラシー
- 課題発見力
です。
ひとつひとつ解説すると、
DXへの理解と説明能力
DXに関する理解を高めて、なぜDXが必要かを周囲に説明できるレベルになる必要があります。
そして、会社のDXをおしすすめるために周囲を巻き込むことができる説明をすることが必要不可欠です。
AIリテラシー
DX実現の手法のひとつとして、今までデータを蓄積できていなかった業務をデータで管理し、そのデータを絶えず収集・研究して、改善につなげるサイクルを回すやり方があります。
これを実現するのに、AIの技術が必須になります。
というか、ほとんどの企業のDX=AI技術の導入といっても過言ではありません。
DX実現のためにAI技術を理解しておくことは超重要で、理解のレベルとしてはAIベンダーやエンジニアと議論ができるレベルまで高めておく必要があります。
課題発見力
ビジネスパーソンの必須スキル!
課題発見力ですね!
なにが問題なのか、どういった業務にデジタルやAIの技術を導入すると顧客に価値を提供できるようになるのか。
デジタルリテラシーに基づく課題発見力が求められます。
これ、専門のエンジニアさんには出来ないんですよね。
現場を知らないので。。。。
なので、これは文系サラリーマンの領域なんですよ!!
ここが超重要で、文系サラリーマンが気づいた現場の課題を、どうやってエンジニアやAIベンダー(AIを開発してくれる受託先、販売元)に伝えていくか。
上で言うAIリテラシーはまさにこの部分に直結する内容です!
日本企業にありがち!DXプロジェクトを阻む3つの失敗
まず日本企業はDXという観点で見ると、世界的に後進国らしいです。
なんか、日本はデジタル領域で雑魚あつかいされてますよね。。。
ジャパンアズナンバーワン時代が懐かしいですね。。。
(といいつつ、その時代のことをリアルタイムで全く知らない世代。)
とまあ、その話はおいといて、日本企業がやってしまう典型的な失敗が3パターンあるそうです!!
その3つが、
- 企画の失敗
DXに対する現場の課題発見力が低くて、レベルの低い改善案しか出なくて失敗する。 - 組織の失敗
マネジメント層のDXに対する理解が弱くて、組織や社員変革に旗振り出来ず失敗する。 - 開発の失敗
委託先に丸投げ、自分たちでやるとしてもリテラシーなくてKPIをつけられずによくわからず取り組んで失敗する。
で、これらの対策も本書ではいろいろとあげてくれているんですが、要するに「全社員もっと勉強しましょう!!」ってことを言ってます!!
勉強大事ですね~
余談ですけど、日本の社会人の1日に平均の勉強時間は約6分らしいですね!!
10分、DXについてYouTubeとかネットで勉強するだけでだいぶエリートの仲間入りですよ!!
こうなりゃ、やるしかないですよね~!!
終わりに
今回は「デジタル技術で、新たな価値を生み出すDX人材」という書籍の要約をやってきました!!
個人的にはDX本要約3冊目に突入して、なんとなくDX本が言いたいことが見えてきました!!
要するに
- デジタル技術を活用して、会社のそのものが変わるくらいの変革をする。
- 変革を通して、顧客に新しい価値を提供する。
- 社員一体型でデジタルのリテラシーを高めよう
DX本が言ってるのはたいていこの3つを大きく言ってて、
あとは事例をどこまで紹介しているとか、
どこに特化して説明してるのか?
とかで各書、特徴を出している印象です!!
今回の「DX人材」はそういう意味では人材に特化して、リテラシーを高める必要性を強く訴えた本でした。
この本では他にも
- アジャイル型のマインドセットの必要性
- 経営者・管理職の意識改革
- DXプロジェクトの企画力
- 価値あるPoCを進める方法
- 9業界45個の業界別DX事例
について書かれています!
難易度的には難しくないので、どんな人でも読めると思います!!
この本もDX本の一冊目として良いと思いました!!
以上、感想です!!
最後までありがとうございました!!
ひとりDX強化月間、まだまだ続きます!!