こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回は山﨑拓巳さん、平本あきおさんの共著である「あなたの中の「宝」を掘り起こす!引き出す力」について要約します!
今回、なぜこの本を要約するかというと、管理人が管理職になる前にマネジメント力をパワーアップしたいと思ったからです。
管理人もアラフォーにさしかかってまして、旧態依然とした会社に属している関係で、年功序列でまもなくそのまま管理職になれちゃいそうな雰囲気です。
いいか悪いかは別にして、構造的にそういった流れがあるので、楽しみ半分・怖さ半分の状態です!!
怖さ半分部分を解消するため、現在マネジメントについて絶賛勉強中です!!
そんな管理人に
「マネジメントといえば、コーチング!?」
という謎のバイアスがあり、この領域に関する知識を深掘りしたいというのがきっかけです。
ですので、今回の記事は私のように、
- 管理職が目前となってきていて、どう振る舞うべきか心配な方
- コーチングに興味があるけど、まだ深掘りできていない方
- コミュニケーション能力を高めたい方
にとってお悩みを解決できるような有益な記事になっています!
では、いってましょう!!
はじめに
管理人的にこの本の印象をひとこというと、
「冷静と情熱の間にコーチングがある」
です。
相手を冷静に分析しながら、コミュニケーションは情熱的に行うのがコーチングの基本であると本書を読んで強く感じました。
前提として、この両極端の精神状態を上手く使いこなすことが必要で、熟達するには多くの訓練が必要であるという印象です。
本書の構成として、章ごとに実際のコーチングの様子が実況中継のごとく再現されています。
そこでコーチングのリアルを感じたあとに、そのコーチングで活用されているテクニックについて著者同士の対話方式でわかりやすく解説してくれるという構成です。
この構成によってリアルな体験を想起しやすく、学びを深めてくれます!
今回はそんな「あなたの中の「宝」を掘り起こす!引き出す力」から管理人的ささりポイント3選として、
- 目標設定の罠ービジョン型と価値観型
- 椅子を使った思考の見える化
- 引き出すために傍観者ではなく、当事者になる
ついて紹介してきます!
目標設定の罠-ビジョン型と価値観型
みなさん、「コーチング」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
管理人的な「コーチング」のイメージは、目標設定を明確にしてくれて、目標達成のためにあれやこれや気持ちいい言葉をかけてくれてモチベートしてくれるイメージでした。
具体的にいうと、
- 年収1,000万円以上稼ぎたい。
- 難関の資格試験に合格したい。
- ダイエットを成功させたい。
- 営業ノルマを達成したい。
みたいな具体的な目標や理想に対して、「なぜやるのか」を明確にして熱量マックスでモチベートするという印象を持っていました。
ですが、著者の平本さんのご体験によるとこういった「目標」を原動力にしてがんばれる人(本書ではビジョン型と定義しています)は全体の2割程度しかいないそうなんです。
「え、じゃあ残り8割の人はなにを原動力にして、どうやってモチベートするの?」
という疑問が湧きます。
結論から言うと、「価値観」らしいです。
本書ではこういった人たちを価値観型と定義しています。
価値観型の人たちは、
- 人を幸せにする
- 人に感謝される
- 良好な人間関係に囲まれて生きたい
- つながりを感じる暮らしがしたい
といった価値観が満たされる生き方が出切れば良いと思っている人たちです。
こういった人たちをどうモチベートするかというと、過去の原体験、記憶、シーンを深掘りすることから始めるそうです。
過去の出来事で何がよかったのか、なにが嫌だったのかを考えると、その人固有の価値観が出てくる。
そして、
- 「その価値観が満たされている今日はどんな今日なのか?」
- 「その価値観が満たされている明日はどんな明日なのか?」
- 「その価値観が満たされている一週間後はどんな一週間後なのか?」
- 「その価値観が満たされている一か月後はどんな一か月後なのか?」
- 「その価値観が満たされている一年後はどんな一年後なのか?」
という風に価値観を通して未来を見るようにすると、未来へのビジョンを描くことができ、
「じゃあその未来のビジョンに対してどうやって進めていこうか?」
という形でビジョンを共有して、それに向かってどう行動するかを促すことができるそうです。
椅子を使った思考の見える化
本書では、早起きしてランニングに行く生活習慣を取得できるようにコーチングで促すエピソードが紹介されています。
このエピソードで、椅子を使った「思考の見える化」をしていました。
具体的には椅子を使って朝からランニングに行くことが出来た良い生活習慣と、寝坊してランニングに行けなかった良くない生活習慣を椅子でならべて分類することをしていました。
紙で可視化じゃなくて、椅子を使っているところにおもしろさがありますよね。
なぜ、椅子を使うかいうと、理由が2つあります。
体と感情を使うことで臨場感が出る
椅子を使うことで、否応なしに体を動かして判断することになります。
体を動かすことで、相対的に感情も揺さぶられやすくなります。
身体知で、現在地と目標をとの距離を鮮明に浮かび上がらせることが出来ます。
俯瞰して見られる
椅子を使うことで、頭で考えたり、紙に書くこと以上に俯瞰して見ることができます。
部屋全体使えますしね!
そうすることで、うまくいくパターンとうまくいかないパターンが明確になります。
「目標に対して、どこにターニングポイントがあるか」などがイメージしやすくなります。
この部分は、実際のやりとりの実況中継を読んでもらうと、すごくイメージができると思うので、ぜひ本書を手に取って読んでみて欲しいところです!!
部下や後輩との1on1でいきなり椅子を使い出すのは結構ハードルが高そうですが、トライしてみる価値はある印象を持ちました。
引き出すために傍観者ではなく、当事者になる
本書で紹介されている実際のコーチング実況中継を読むと一貫している法則が分かります。
それは、著者(コーチ)が一貫してクライアントと一緒の目線でコーチングにあたっていることです。
クライアントと室内で一緒に体を動かしたり、感情をあらわにしています。
アスリートの方をコーチングするときは部屋の中で90分間走り続けたこともあるそうです。
そこまですると、クライアントも自らをさらけ出してくれるそうです。
傍観者でなく、当事者として伴走することがコーチングとして重要なことがわかります。
引き出すためには、傍観者体験じゃなくて、当事者体験をすること。
答えはクライアントの中にある。ということは、クライアントが見ているのと同じ世界を見ないと、何もわからない。
だから、私はクライアントと向き合ってるんじゃなくて、横に並んでいるというイメージ。
目線の向きが一緒なんです。
同じ目線で、クライアントの中に起こっていることを探っている。
「あなたはどんな世界を見ているの?」ということ。
(引用:「引き出す力 あなたの中の「宝」を掘り起こす!」著:山﨑拓巳、平本あきお)
これぞまさに、アドラー心理学の、
「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」
だなと感じましたね!
クライアントに尊敬の気持ちを持ち、関心を寄せる。
これは技術で、だれでも謙虚に学べば習得できるものだというのが、アドラーの教えでもあります。
なので、このコーチングスキルも個別特殊な方法ではなく、謙虚に学ぶことで習得できる基本的な技術なのだろうと理解することが出来ました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本記事では山﨑拓巳さん、平本あきおさんの共著である「あなたの中の「宝」を掘り起こす!引き出す力」を管理人的なささりポイント3選を要約しました。
まとめると、
- コーチングの際に目標設定をするときにはビジョン型と価値観型に分かれる。
- 価値観型は過去の原体験の記憶から深掘りしていって、未来につなげるように目標設定することが効果的
- コーチングの際に椅子を使って部屋全体を使うことで、目標と現在地とその過程について、臨場感を感じながら俯瞰して見ることができる。
- 傍観者でなく、当事者として横の目線でコーチングすることが重要
という話をしてきました。
管理人的にはコーチングの勉強の1冊目でしたので、非常に学びの多い一冊で正直3つ選ぶのにかなり苦労しました。
特に実際のコーチングの実況中継では著者のお二人の声かけの言葉づかいなどの細かい部分まで紹介してくれいているので、テクニック面でも気づきが得られる一冊になっています。
ご興味が湧いた方、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?
本日は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!