ビジネス

(要約)「2030年:すべてが「加速する世界に備えよ」 指数関数的成長をとげるテクノロジーの6つのDとは!?

こんにちわ。

本ブログの管理人のRRです!

本記事ではピーター・ディアマンディス氏、スティーブン・コトラー氏の共著、 「2030年:すべてが「加速する世界に備えよ」」の情報を元に、6つのDに関する考察を述べてきたいと思います!!

本書に関する以前の記事では、

  • 指数関数的成長を遂げているテクノロジーが融合し始めていて、様々な産業や価値観を破壊している。
  • これから人類は向こう100年で過去20000年分と同じくらいのレベルでテクノロジーが成長を遂げる。
  • このようなスピード感で成長するテクノロジーの発展には注目しないと、世の中の流れに置いていかれる

という3つの話をさせていただきました。

今回は指数関数的成長を深く掘り下げていこうと思います!!

では、いってみましょう!!

指数関数的成長を遂げるテクノロジー、6つの「D」

指数関数的成長のサイクルとして、6つの「D」があると言われています。

なにやらワンピースみたいなノリになりそうですが、けしてそうではありません!!

  1. デジタル化(Digitalization)
  2. 潜行(Deception)
  3. 破壊(Disruption)
  4. 非収益化(Demonetization)
  5. 非物質化(Dematerialization)
  6. 大衆化(Democratization)

となります!!

ひとつひとつ、動画配信サービスを具体的事例として解説します!!

①デジタル化(Digitalization)

「あるテクノロジーがデジタル化されること」

を指します!!

まずデジタル化の段階はVHSとかDVD、Blu-rayといった媒体を介した映像コンテンツが、PCで媒体を介さずに、データによって映像コンテンツが閲覧できるようになった段階です。

この頃は配信なんてレベルに全くなく、

「おお~パソコンで映画が見られるぞ~」

とか、

「データで映画をやりとりできるぞ~!」

といったことで興奮していた感じです!!

②潜行(Deception)

「デジタル化によって注目を浴びるも、初期の進歩はゆっくりなので、しばらくは世の中の期待に応えられない状態が続く時期」を指します。

長編の動画コンテンツだとデータ容量が重く、1日かけてダウンロードする必要もあるため、とてもストレスになりました。

配信方法も違法なものが多く、WinnyやらWinMXやらLimewireやらカボスといった違法の共有ツールで、違法なコンテンツをギークな方々が楽しんでいた段階です。

不正ダウンロードのため、ウイルスに感染するリスクも高かったですし、そもそも不正ダウンロードは犯罪です!

そんな不便があって、

「結局、DVDやらBlu-rayで視聴する方がラクだよね~」

となる時期がこの時期です。

その当時、おまけにTVの画質もどんどんあがっていって、

「やっぱりTVっしょ!!」

「パソコンとかスマホで映画とかは見ないでしょ!」

となっていた時期でもあります。

③破壊(Disruption)

「世界に影響を与え始めるステージ」を指します。

破壊(Disruption)はある日突然、訪れます。

(実際は知らないところでゆるやかに起きているのですが。。。)

みなさんもご存知の通り、Netflix、Amazonプライム、Huluなどなどあらゆる動画配信サービスを展開する企業が登場して、全世界を席巻します!!

通信テクノロジーの発展、PCの処理速度アップ、クラウド技術、スマホの浸透など他のテクノロジーの発展との連動しながら、潜行(Deception)の不具合をひとつひとつ解決してきています。

その結果、既存市場、製品、サービス、産業を破壊する時期に入っています。

「いやーなんか動画配信、一瞬でダウンロードできるし、そもそもパソコンに落とさず視聴できるからパソコンも重くならずに済むし、マジ便利だわー」

という感じで突然利便性しか感じられない瞬間がやってくるのがこの時期です!

④非収益化(Demonetization)

「かつては製品やサービスにかかっていたコストが、そっくり消えてしまう段階」を指します。

動画配信でいうと、

ビデオ・DVDレンタル時代には作品ひとつひとつにかかっていたレンタル費用がサブスクリプションになって月額固定になる。

郵送代とか延滞費用を支払う必要がなくなる。

VHS、DVD、Blu-rayなどの録画媒体やそれらの再生機器の購入費用が発生しなくなる。

こうやってテクノロジーの発展で、高価だったものが、消えたり、安くなっていくのがこのステージです!

⑤非物質化(Dematerialization)

「ほんの少し前にあったものが手品のように消えてしまう段階」を指します。

動画配信でいうところの、

・VHS、DVD、Blu-rayのディスク

・VHS、DVD、Blu-rayのプレイヤー

・それらを映すTV画面(動画配信のコンテンツを映すためだけの役割で残る可能性あり)

といったものたちがごっそり家庭から消えていく感じです。

そしてだれもいなくなった的な寂しさがあります。

⑥大衆化(Democratization)

「指数関数的成長をしているテクノロジーがスケールし、一般に広がる段階」ですね!

このころになると、

「むかしはDVDとかBlu-rayってものがあってね、円盤形をしていてさ、傷がつけると映らなくなったりして困った代物だったんだよ~」

といった感じでなつかしく語られるようになるのかもしれません。

とはいえ、日本での有料の動画配信サービス利用率はまだ25.6%程度のようです。

(『動画配信ビジネス調査報告書2021』より)

https://research.impress.co.jp/topics/list/video/625

まだまだ日本では動画配信は大衆化しているとは言えないのかもしれません。

これからまさにTVを破壊していくフェーズに入っていくと予想されます!!

6つの「D」から得られる学び&とるべき行動!!!

この6つの「D」を紹介して終わりではなく、管理人的に得た学びもシェアしたいと思います!!

それは、②の「潜行」の段階で見捨てないです!!

  • 「新しいのはいいんだが、〇〇で良くない?」
  • 「今のやり方で、十分なんだが。。。」

と、考えていると、あっという間に新しいテクノロジーに置いていかれます!

そのテクノロジーから得られるベネフィットを逃す形になるんです!

また、その「潜行」段階のサービスとかテクノロジーを真っ正面から否定するとします。

その場合、その後にテクノロジーが爆伸びしたときに乗っかるのがうしろめたくなりします!!

なので、

「新しいサービス・テクノロジーを見たときには、否定される時期が必ずあって、そっからテクノロジーが改良を重ねてまもなく爆伸びしてくる」

と、常に思っておくと、よい波を捕まえられる可能性が高まります!!

最近感じる事例として、まさにVRとかARの技術がこれにあたると思っていて、

  • 「酔う。。。」
  • 「そんな面白くない」
  • 「VRのエンタメコンテンツがデバイスが微妙で見にくい」
  • 「VRのエンタメ施設が軒並み潰れている」

といった話が盛りだくさんで、業界の外にいる消費者の方々が否定的な感じになっているのを良く聞きます!!!

ですが、この不具合、絶対に解決してくると思うんですよね!

まさに今、「潜行」だと思ってて、あるときを境にVR/ARが他のテクノロジーの発展とともに爆伸びしてくるんだと私は思ってます!!

そのときに、なにかしらの新規事業や商売を掴みとれるように、今から継続して知識習得・情報収集を怠らずにやるべきなのかもしれません。

VR/ARに限らずですが、華々しく登場したテクノロジー・サービスは必ず「潜行」という段階があります。

そこで見切りをつけずに観察しつづけることを意識したいと思います!!

おわりに

いかがだったでしょうか?

本日はピーター・ディアマンディス氏、スティーブン・コトラー氏の共著、 「2030年:すべてが「加速する世界に備えよ」」の中で述べられている「指数関数的成長を遂げる6つのD」の話をしました。

まとめると、

  • 指数関数的成長のサイクルとして、6つの「D」がある。
  • デジタル化(Digitalization)は、「あるテクノロジーがデジタル化されること」を指す。
  • 潜行(Deception)は、「しばらくは世の中の期待に応えられない状態が続く時期」を指す。
  • 破壊(Disruption)は、「世界に影響を与え始めるステージ」を指す。
  • 非収益化(Demonetization)は、「かつては製品やサービスにかかっていたコストが、そっくり消えてしまう段階」を指す。
  • 非物質化(Dematerialization)は、「ほんの少し前にあったものが手品のように消えてしまう段階」を指す。
  • 大衆化(Democratization)は、「指数関数的成長をしているテクノロジーがスケールし、一般に広がる段階」指す。
  • 新しいサービスやテクノロジーは、「潜行」の段階で見捨てたり、否定しないようにして絶えず情報を追い続けることで、その後の成長を上手く捕まえられる可能性が高まる。

といった話をしました。

本記事は以上です。

最後まで読んだいただき、ありがとうございました。

-ビジネス