みなさん、こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回は村上臣さんの「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」の後編として、本書で述べられている「タグづけ」について深く掘り下げたいと思います!!
ちなみに前編はコチラ
では、いってみましょう!
タグとは
前編からの続きですが、ここでいうタグとは「SNSでハッシュタグをつける」ようなイメージで個人の強みをキーワード化を指します。
タグづけの目的
求人市場で声をかけてもらうため、評価されるために行うものです。
強いタグを持っていれば、どこかの会社でそのタグの人材が欲しい!となったときに一番に声をかけてもらえます。
なので、日頃から自分のタグを明確化し、そのタグの能力を高めるように行動しなければなりません。
タグの書き方
まずは職務経歴書を書きましょう!
書いた職務経歴書をもとに、「ポジション」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」の分類に従ってタグとなるものを書き出します。
5つの分類の具体例を書き出すと、
(ポジションにひもづくタグ)
プロジェクトマネジメント、商品開発、新規事業開発、法人営業、カスタマーサクセス、エンジニア、ビジネスアナリスト、プログラマー、WEBマーケター、プロダクトマネージャー、広報担当、IR、販売員、営業事務、経理担当、人事担当...etc
(スキルにひもづくタグ)
UI/UXデザイン、英語、データ分析、プログラミング、マーケティングスキル、簿記、会計、Office、統計分析、チャネルマーケティング、プロダクトマーケティング、コーポレートガバナンス、内部統制、財務、法律、ライティング、動画制作、その他資格等
(業種にひもづくタグ)
IT、情報通信、コンサル、サービス、製造、不動産、建設、飲食、金融、小売り、医療、福祉、メディア、アパレル、化学、鉄鋼..etc
(経験にひもづくタグ)
海外駐在、特殊顧客への営業(MRなど)、経営・マネジメント、マネージャー、リーダー、新規営業、既存営業、BtoC、BtoB、スタートアップ、転職、異動、昇進、その他ポジション、スキルに関して課題解決のためどういう行動をしたのかというプロセスに紐付くもの
(コンピテンシーに紐付くタグ)
コミュニケーション能力、誠実性、ルール遵守、マナー、チームワーク、共感力、継続力、創造的能力、情報収集、成長意欲、企画提案力、タフさ、ストレスコントロール、柔軟性、プレゼン力、動機付け、問題解決、改善思考、傾聴力、計画力、進捗管理、人材育成、指導、目標設定、人的ネットワーキング、達成思考、影響力、リーダーシップ...etc
2021 SBクリエイティブ 村上臣「転職2.0」より引用 (一部抜粋)
といったイメージでご自身のタグを書き出します。
ちなみに私で言うと、
- ポジション→「新規事業開発」「カスタマーサクセス」
- スキル→「プログラミング」「ライティング」「宅建」「簿記」
- 業種→「サービス」「小売り」「不動産」「フィットネス」「建物管理」
- 経験→「リーダー」「新規営業」「行政への営業」「出向」「コンペで勝利」
- コンピテンシー→「コミュニケーション能力」「継続性」「プレゼン力」
みたいな感じになります。
(せっかくなんで結構、強気に書いてます。。。)
私の場合、新卒で入社した会社がそもそも多業種なのに加えて、出向も2社しているので、業種が結構多くなったという印象です。
どれもこれも中途半端なキャリアになってしまっていると思っていたのですが、タグが増えたので、自分のキャリアもあながち悪くないなと思うことが出来ました。
自分をどんどんアピールしましょう!
タグを書いていくと、
「俺はそんなに書くことない」
「アピールするのってちょっと嘘っぽくなりそうで嫌だ。」
ってなる人もいると思います。
かくいう私も上の事例は、恥ずかしい気持ちを押し殺してかなり無理して書きました。
日本人特有の奥ゆかしさというか、謙虚さが控え目に書くように促してきます。
が、その気持ちを押し殺してどんどん書きましょう!
嘘は当然にいけませんが、相手に伝わる表現で事実はきちんと書くべきです!!
タグは相手に伝わることで、最も効果が生まれます。
恥ずかしさもあるかもしれませんが、職場の同僚が見ることもないので自分に素直に書きましょう。
コンピテンシーに注目!
コンピテンシーはハイパフォーマーに共通する行動特性のことを指します。
数値化しにくいけど、確実に認められる能力です。
スキルとは違うけど、目標を与えられたときに達成するために必要な能力です。
このコンピテンシーは言語化しやすいスキルと違って、軽視されがちです。
が、この部分は面接の自己PRの際にもよく聞かれる部分なので、明確に言語化してタグにしておくことが重要です。
コンピテンシーのタグ化
コンピテンシーをどうやってタグ化するかというと、仕事の具体的エピソードと紐付けることが重要です。
コンピテンシーはポジション、業種、会社などに影響を受けます。
営業であれば、傾聴力やコミュニケーション力というコンピテンシーは磨かれているでしょうし、部長というポジションだったら人材育成、指導、目標管理とかがあると思います。
また、とてもハードワークする会社で仕事をしているなら、タフさというタグがつけられます。
このように今までのキャリアから紐解いてタグを書き出していきましょう!
人からフィードバックをもらおう
タグをより深掘りするのにおすすめの方法があります。
他己紹介
あなたの周りの優秀な人についてのタグを書いてみることで、なぜその人が優秀に見えるかが可視化されます。
自分がなにを磨くべきか、自分の隠れたいいところに気づけます。
転職市場に出てみる
転職する気がなくても登録してみましょう。
転職市場で実際にどういったタグが求められているかなど、気づきが得られます。
キャリアコンサルタントからのフィードバック
転職エージェントのキャリアコンサルタントからフィードバックをもらうと、プロの視点からあなたのタグの評価や深掘りをしてくれるのでおすすめです。
ロールモデルを探す
他己紹介のパワーアップ版です。
自分と同じ業界で活躍している人、目指したい人のプロフィールをチェックすることで、その人のタグ要素を知りましょう。
あなたが作るべきタグが明確になります。
タグを発信しよう!
タグを明確にしたらそこで終わりではありません。
発信してこそ意味があります。
ツールはSNSで問題ないです!!
ポイントは誰に向けて発信するか。
まずは狭いコミュニティで認知してもらい、そこから広げていくことが第一手として適切です。
例えば、ご自身のfacebookやTwitterなどでつながっている近しいコミュニティに対して、自分の仕事や業界ニュースに自分のコメントを添えた情報を投稿していくことがおすすめです。
一般的なニュースをシェアしても、エッジの効いたコメントをする方が多いので、自分のコメントは埋もれがちになります。
業界紙のニュースの方が情報として希少性が高いですし、コメントする人も少ないので注目されやすいです。
発信するときのポイントは、
- タグを意識する
- 読む人にとって有益になる
- 自分の興味を一貫性をもたせて発信する
の3点です。
この3点を守って、楽しみながら繰り返すことが重要です。
間違ってもネガティブな心情の吐露、フェイク情報の発信だけはやってはいけません。
目指すは第一想起される人
発信を開始したら、あとは筋トレのごとく毎日コツコツ、発信することです。
はじめは反応がないかもしれませんが、ひたすらやりつづけましょう!
やりつづけることで、そのジャンルの中でポジションが突き抜けていけます。
目指すはそのポジションで一番はじめに名前が浮かぶ人になることです。
- 「ベンチャーニュースにくわしい人」
- 「WEB制作の副業について発信している人」
- 「VRの世界に入り浸っている人」
といった感じです。
そうなると、SNSのDMでメッセージが届いたり、お仕事の依頼が舞い込んだりと、なにかしらのお声がかかる機会が訪れます。
最近ではツイッター転職といって、ツイッターの発信をきっかけにDMで転職オファーを受けて、実際に転職される方もいるんだとか。
発信をきっかけにお仕事の受注や転職まで出来るような時代です。
ビジネスマンとして個の力を高めて自由を手に入れたいなら、発信にコミットすることが必須となります。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本日は転職2.0の後編として、タグについて深く掘り下げてご紹介しました。
まとめとして、
- タグとは「SNSでハッシュタグをつける」ようなイメージで個人の強みをキーワード化すること。職務経歴書をもとに、「ポジション」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」の分類に従って書き出す。
- タグは変に謙虚にならず、どんどんアピールするつもりで書く。
- コンピテンシー(ハイパフォーマーに共通する行動特性)は軽視されがち。この部分を自身のポジション、業種、会社に紐付けてタグ化しよう。
- タグを明確に出来たらどんどん発信しよう。そのときのポイントは①タグを意識する、②読む人にとって有益になる、③自分の興味を一貫性をもたせて発信するの3点。
となります。
本書を読んで、私自身転職を考えたことがなかったのですが、タグは作って置くべきだなと感じました。
自身のタグを理解することで、いまの仕事のアウトプットの改善や、やるべきインプットが明確になるからです。
そういった意味では、転職したい方は当然として、転職に興味がない方にとっても、新しい気づきを得られる一冊です。
気になる方はぜひ、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?
本日は以上です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!