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要約 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

みなさん、こんにちわ。

本ブログの管理人のRRです。

今回は、「「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。」をご紹介します。

 

本書は、株式会社文道の代表取締役の藤𠮷豊さんと、同社取締役の小川真理子さんの共著です。

お二人とも編集プロダクションを経て、フリーランスのライターとしてご活躍されています。

【株式会社文道】

https://bundo.net/

そんな文章のプロであるお二人が、文章術のベストセラー100冊を徹底的に読み込んで、そのポイントをわかりやすく解説しています。

著者のお二人が圧倒的な文章術を持っているにも関わらず、さらに過去の英知を総動員し、体系化して紹介しているのが本書です。

紹介の仕方もユニークです!

100冊に掲載されている文章術を「掲載されている本の冊数順」にランキング化して紹介しています。

なので、文章術において確実に重要な部分から効率よく学べる1冊になっています。

100冊のラインナップやいかに?

本書のもとになった100冊を選んだ基準として、

  • 書き方、伝え方をテーマとする
  • 平成元年以降に刊行された
  • ベストセラー、ロングセラー

を基本条件として、その他、影響力のあるものとして、

  • 昭和以前に刊行された書籍で、平成元年以降にベストセラー・ロングセラー入りした
  • 歴史に名を連ねる文豪やベストセラー作家の書いた文章論

を参考にしています。

この基準によって選ばれ100冊が、本書の巻末に載っているのですが、どれもこれも名著ばかりです。

川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎、外山滋比古、大沢在昌、池上彰、井上ひさし、野口悠紀雄、三浦崇宏、前田裕二、メンタリストDaiGo...etc

などなど、日本の文豪から今とときめくIT社長やYouTuberまで!

ありとあらゆる文章術を持った方々の著作が集められています。

強者しかいないので、彼らを本記事では、以後、文章術アベンジャーズと表現したいと思います。

管理人的な学び3選 会社で使える文章術

文章術のアベンジャーズから抽出されたエッセンスがまとまってる本書。

全てにおいて説得力があり、学びが深いです。

そんな中でも管理人個人の視点で、学びが深かったものを3つ紹介させていただきます。

目線としては、

  • 会社での報告書、日報議事録、稟議書、顛末書などの業務系文書
  • 昇格試験論文、職務経歴書などの試験系文書
  • 日々のメール

を書くときに有益と感じた文章術を紹介します!!

文章も見た目が大事が大事!

この本では第3位としてランクインしています!

文章術アベンジャーズの多くが指摘している大事なノウハウです!

見た目のポイントとして、

「余白」で読みやすい印象を与える

余白に関しては、一言で表現すると、

画面・紙面に文字がいっぱいは読む気が失せる

です。

なので、行間、段落、まとまりごと空白行を入れましょう。

 

ひらがなと漢字はバランス重視

漢字が多いと堅苦しいですし、ひらがなばかりだと稚拙な感じがします。

バランスが大事です。

どうやって漢字とひらがなのバランスを保つかも書かれていて、

用のないところで漢字を使わない

が基準になります。

文章の全体から数字的に、漢字2,3割、ひらがな7,8割がひとつの目安だそうです。

といっても、漢字を使うべきか否かは、文章を読んでくれる相手によって、基準もその時々で変わります。

そこで本書が、文章術アベンジャーズの意見を参考に「ひらがなにしたほうがいい言葉」をまとめてくれています。

引用 2021 日経BP 「「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた」 著:藤𠮷豊、小川真理子(本書より管理人が再現)

こちらの表を参考に、不必要に文章が堅苦しくならないようにしましょう。

見た目をよくすると、文章のリズムも良くなる

文章の見た目が悪くなる要因として、

  • 段落が長すぎる、または短すぎる
  • 行長が長すぎる
  • 改行がない
  • 漢字が多い
  • 句読点が少ない

といった点が挙げられます。

これらを改善すると、読みやすく、わかりやすい文章ができます。

テンポ良く、すらすら読める文章を書くためにも、見た目が重要なんです。

 

わかりにくいと思ったら修飾語を見直す

こちらは16位にランクインしている内容です。

管理人的には修飾語の取り扱いに無自覚だったので、気づきをもらいつつ、かつ実践的なノウハウを言語化して伝えてくれたので、学びになりました。

修飾語の見直しで本書が主張しているのは4つです!

修飾する語と修飾される語は近くに置く

このように、修飾語の置く場所で、相手に誤解を生みやすくなります。

修飾する語と修飾される語はなるべく近くに置くことが重要です!

短い修飾はとにかく近くに、長い修飾語はやや離れてもOk

ひとつの文に複数の修飾語が含まれたり、ひとつの語句にいくつかの修飾語がつくケースは注意が必要です。

短い修飾は近く、長い修飾は遠くを徹底しましょう!

そもそも修飾語が多いときは文章を分ける。

短い修飾は近く、長い修飾は遠くと書きましたが、なるべくそういうケースをさけるように文章を構成することが大事です。

修飾語が多いと、「修飾語がどこにかかっているか?」を常に読み手に考えさせることになり、負担になります。

みなさんも学生時代の現代文のテストで「この言葉が修飾している部分はどこでしょう?」といった問題を解いた記憶があると思います。

一文に修飾語が多いと、まさにこの問題を読者に課していることになります。

あまり、よい状態とは言えませんよね。

なので、修飾語はなるべく使わない、使っても短く、かつ、数は少なくすることをおすすめします。

ビジネスシーンでは形容詞や副詞はなるべく数字に置き換える

形容詞、形容動詞、副詞は意味があいまいになって明確には伝わらないことが多いです。

  • たとえば、
  • とても
  • すごく
  • なるはや
  • すごい

とかですよね!

優秀なビジネスマンはこのような言葉をビジネス文書に使いません。

ビジネスシーンではなるべく数字を使って内容を伝えることで、解釈の幅を持たせずに相手に伝えることが重要です!

管理人的感想:修飾語にルールなんて持ってなかった

正直、私はこの本を読むまで、修飾語にこういったルールがあるなんて知りませんでした。

だから、私にとっては大きな発見であると思っています。

このルールを知ることができて、安定して良い文章を作れるようになるかもしれないという期待感があります。

修飾語の文章術、私のように知らなかった方、結構いたんじゃないでしょうか?

せっかくの機会なので、修飾語のルール、覚えて帰ってください!!

文章はシンプルに&接続詞を正しく使う

「文章はシンプルに」は1位「接続詞は正しく使う」は7位と、いずれも重要なノウハウとしてランクインしています!!

1位の「文章はシンプルに」では、シンプルにすべき理由として、

  1. 内容が伝わりやすくなる
  2. リズムが良くなる

の、2つ上げられています。

たしかに、いらないものをそぎ落とすと、主語と述語が近づくので、事実関係がはっきりしてわかりやすくなりますよね。

加えて、文章を短く重ねていくと、読み手の負担が少なく、リズムカルに読み進められる印象はあります。

具体的な一文の長さとしては、60文字以内目安だそうです。

そして、ワンセンテンス・ワンメッセージが一番良いとのことです。

一文を短く重ねると接続詞が増える

ただ、私が感じていることが、ひとつあります。

たしかに、文章を短く1文で重ねていくと、わかりやすくなるとは思います。

しかし、短くした分、意味を伝えるために、細かく接続詞をつないで行く必要が生まれます。

この接続詞を選ぶのが、頭を使う作業なので、ついつい一文を長くだらだら書いてしまいます。

この「接続詞をどう使うか問題」も、本書では紹介しています。

実はこの接続詞をどう使うかは、文章術アベンジャーズの中でも意見が割れる部分だそうです。

そこで、著者の2人が文章術アベンジャーズのノウハウを集約して、現代に合うようにルール化してくれました。

それがコチラです。

接続詞の4つのルール

  1. なくても意味が通じる場合は、削除する。
  2. 順接(「だから」「それで」など)の接続詞は、なくてもいい場合がある。
  3. 「逆接」(「しかし」「だけど」「でも」など)の」接続詞はあったほうが、文意が伝わりやすい
  4. 論文では、接続詞が多くなってもかまわない。論文は、整った日本語で書くこと以上に、「論理展開を正しく読者に伝える」ことが目的なので、必要なところにはしっかり入れる

 

接続詞をうまく使う書き方のコツ

  • 接続詞を気にせず書く
    →論理展開や文章の流れを重視する。
  • 書き終えたあとで、「削れる接続詞はないか」を考える
    →とくに順接の接続詞は削れることが多い
  • 削るか残すか迷ったときは、「残す」ようにする
    →削りすぎて論理関係がわからなくなってしまっては、元も子もない。

引用 2021 日経BP 「「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた」 著:藤𠮷豊、小川真理子

と、まとめてくれています。

ここまで明確に言語化してくれているので、

「あとは意識だけ!!」

と、思うことができます。

本書を参考に文章を短く重ねて、論理展開がスムーズな文章術を身につけるべく訓練を意識して取り組みたい。

そう私に気づかせてくれる一冊でした。

おわりに

いかがだったでしょうか?

本記事では、藤吉豊さんと小川真理子さんの共著「「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。」について管理人なりの視点でまとめてみました。

ポイントとしては、

  • 本書は日本の文豪から、今をときめくIT社長やYouTuberまでありとあらゆる方々の文章に関する著作からのノウハウが集められている
  • 文章は見た目が大事!余白やひらがなと漢字のバランスも考えて文章を書き上げよう
  • わかりにく文章は修飾語の扱い方が悪い!
    ・修飾する語と修飾される語は近くに置く
    ・修飾がかかる言葉に対して短い修飾は近く、長い修飾語は遠くに!
    ・そもそも修飾語が多くならないように文章を分ける
    を意識しよう
  • わかりやすい文章はシンプルに短い文章!そのために、接続詞を上手く使って、シンプルに短い文章を積み上げていって論理を構築しよう!

といった話をしてきました。

文章を書くことは、ビジネスマンにとっては毎日呼吸するように取り組むにもかかわらず、意外にその能力を伸ばそうとはならない分野です。

だからこそ、文章力を向上させることで、ひとつ上の存在感を出せる可能性を秘めているかもしれません。

文章力を向上させたい方、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?

本日は以上です。

では、また!

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