こんにちわ!
RRです!
今回のテーマは「2025年を制覇する破壊的企業を知って来たるべき未来に備えよう!part6 インポッシブルフーズ編」です!
今回のシリーズは「2025年を制覇する破壊的企業」という本の情報をもとに、世界的先端企業11社の動きを知ることで、未来を予測しようという話でした。
で、Google、Amazon、Facebook、Apple、Netflixと5社終了しました!!
そして今回はインポッシブルフーズをご紹介します。
「インポッシブルフーズ!?なんやねんそれ?」ってなる方、多いんじゃないでしょうか?
この会社、結構やばいと思います!!
これからの私たちの生活にかなり影響を及ぼしてくる会社ですね!
どういう会社かを一言で言うなら
「大豆でめっちゃんこうまいお肉を作る会社」ですね!
「なぜ、大豆でうまいお肉をつくる必要があるの?」
そう思いますよね!
ベタに池上彰さん風に言うと「いい質問ですね~」
そのあたりも触れつつ、なぜインポッシブルフーズが破壊的かを述べていきたいと思います!
それではいってみましょう!!
肉を食べられなくなる日が来る?
みなさん、今、あたりまえのように毎日お肉を食べますよね?
このあたりまえがあたりまえではなくなる可能性があるんです!
可能性というか必然として、近い将来に到来します!
その理由として、大きく2つあります!
環境に悪影響
畜産は広大な土地を使って、家畜を育てますよね!
森じゃ出来ないので、時には森を切り倒すわけです。
加えて、特に牛ですけどメタンガスを排出します。
それが地球温暖化を進める一因と言われているので、畜産をどんどん拡大していくことに対して世界から疑問符が呈されているのです。
世界の人口が伸び続けていて、かつ、裕福になってきている
FACTFULNESS(統計で世界のfactを示している本)にも書いてありますが、世界的に人口は増えつづけていて、人間の暮らしは経済的に向上している傾向があります。
中流層の人が増えていて、貧困層は減っているんですね
世界に中流層が増えるとどうなるか?
肉をたくさん食べるようになるんですよね?
(宗教的に食べられない人たちのケースは一旦置いておきます。)
これって感覚的にわかりますよね!!
肉ってやっぱり美味しいじゃないですか!
・鶏肉→鳥貴族、ローソンのからあげくん、ファミマのスパイシーチキン など
・豚肉→やきとん、ラフテー、豚カツ、生姜焼き定食など
・牛肉→マクドナルド、吉野家、いきなりステーキ など
とまあ、人それぞれ数え上げればキリがないくらいに、おいしいものがわんさか出てくると思います!
肉はそのおいしさ故に、人は豊かになるとどんどん消費量が増える傾向にあるんですよね!
みなさんも「お肉食べるな!」って言われても簡単に了承できないですよね!?
一度食べると肉のおいしさって私たち人間の脳に幸福体験として刻み込まれるんです。
あと、ここ余談ですけど、今中国では国民全体が裕福になるにつれて、牛乳の消費量が爆発的に伸びているらしいのですが、なぜかわかります?
理由は国民全員がカフェラテを飲むようになったかららしいです!
たしかにうまい、かつ、イケてる日常のちょっとした贅沢ですよね!
スタバでカフェラテ、これぞ中流の証なのかもしれませんね
要するに
・畜産の拡大が制限される。
・世界の人口の中でお肉を食べる人が増え続けている。
この2つの要因によって今みたいに簡単にお肉を食べられなくなる可能性が出てきています。
私たち人類はこの状況を黙って見るしかないのでしょうか。。。
世界的にベジタリアン、ヴィーガンが増えている
上述したように畜産の環境への悪影響が世間一般に理解されつつあります。
また、畜産業の闇として、家畜を劣悪な環境の中、薬漬けにして育てる行為も明るみになってきています。
(約束のネバーランドでいう量産農園の子どもたちのイメージですね。。。)
その影響で、牛や鳥、豚、魚についても、たくさん育てて最後は殺して食べることに関して、自然の摂理ではあるものの「それはどうなんだろう?」という価値観が広まりつつあります。
こういった気運の中、世界的にベジタリアン、ヴィーガンが増えているようです。
特にヴィーガンは今、とてもブームになっています!
いわゆる「一切動物性たんばく質をとらない」という人たちです!
日本ではまだまだ浸透していませんが、海外ではすごい勢いで伸びているみたいです!!
このベジタリアン、ヴィーガンの裏特徴として、お肉を食べない理由は「動物を殺すことに抵抗がある」という点です。
つまり、彼らもお肉の食感や味は出来れば楽しみたいと思っているということです。
やっぱり肉は食べたいんですね・・・・。
救世主インポッシブルフーズ現る!
こういった背景の中、彗星のごとく現れたのがこのインポッシブルフーズです!
大豆のタンパク質を使ってまるで本物のお肉のような食感や味わいが楽しめる代替肉を製造・開発しているベンチャー企業です!
インポッシブルフーズは不足するであろう肉の需要を満たし、ベジタリアン、ヴィーガンを肉への我慢から開放する!!
そんな素晴らしき救世主様ニーガン様(ウォーキングデッド)なんです!
- 牛肉のような食感が楽しめて普通に美味しい!
- 有害な化学調味料なし!
- 栄養価も高い!
- 価格も安い!
- 牛を育てるときに発生する地球温暖化の一因とされるメタンガスも発生しない完全エコな商品!
インポッシブルフーズは代替肉にこんな機能が備えようとしています!
製造コストが安いというのがかなりポイントですよね!
理由としては約束のネバーランドからもわかるのですが、牛の成長を待つのに3年近くかかるからです!
(グレイス=フィールド(GF)農園は6-12歳ですね。。。)
大豆の生産期間に比べて遥かに長いですよね!
今、アメリカではこの代替肉が大変注目されているみたいです!
インポッシブルフーズ以外にもビヨンドミートという同業者も存在しています。
ビヨンドミートはすでに上場していて、時価総額1兆円を超えています。
インポッシブルフーズも時価総額5,000億円のユニコーン企業です!
この代替肉ベンチャー企業の快進撃は世界の大きな流れの中で今後ますます伸びていくことは予想されています。
ちなみにモスバーガーでも一部店舗で今、代替肉バーガーが発売されているのご存知でしょうか?
私、食べましたが、完全に肉を代替している訳ではないですが、まずまずといった感じです!
興味ある方、ぜひ!
今後も快進撃が続く代替肉市場
代替肉市場は大きく2つの方向に進んでいます!
多様な動物性タンパク質を再現
インポッシブルフーズはまずは牛肉を代替していましたが、今後はその他の動物性タンパク質を代替してきます。
実際にインポッシブルポークはすでに販売されているそうで、それからインポッシブルチキン、インポッシブルツナといったものが研究開発されて世に出てくる見通しです。
これが浸透するとどうなるかというと、既存の畜産業、精肉業、漁業関係者に破壊的な影響をもたらすことになります。
畜産や漁業は一定レベルで自然にダメージを与えますが、エコな代替肉は環境へノーダメージです。
それでいて同じ味だったら市場の支持も代替肉に流れていってしまいますよね。。。
肉を超える!!!!
現在、代替肉の進化を5段階で分類したところの4番めに来ているそうです!
4番目の定義は「肉と同じ料理ー喫食体験」です。
そして、いま代替肉ベンチャーが目指している最終形態である5番目の定義は「肉以上の機能性」です。
詳しく書くと、「調理・喫食体験が本物の肉と変わらないうえ、肉以上の栄養素や保存性を実現したもの。もちろん、健康的な価値も担保されている状態。」だそうです。
これ、実現できちゃったらやばいですよね!
極論言うと、大豆で松阪牛クラスの代替肉が再現できちゃったら、もう松阪牛買わなくないっすか?
大豆だからめっちゃんこ安いんですよ!
「いや、それは無理だろ!?」
なんて思うかもしれませんが、テクノロジーの進歩はいまのところとどまるところを知りませんよね。。。
10年前にいまのような世の中、想像できましたか?
できなかったはずです!
そう考えると2025年に代替肉が松坂牛クラスの品質になっているのも否定はできないと思います!
余談:ワイン業界にもインポッシブルフーズのような動きあり
Glyph(グリフ)というベンチャー企業が取り組んでいるらしいのですが、ワインやウイスキーの熟成期間をテクノロジーの力で解決しようとしているらしいです。
(ネットで調べると社名でなく、商品名として出てきますが、書籍だとベンチャー企業と紹介されていたので、今回はベンチャー企業とさせていただきます!)
30年を30分に期間圧縮するという仰天プラン!
この本の著者の方が実際に飲まれたみたいですが、まだおいしくはないらしいです。
ですが、これも近いうちにテクノロジーが再現できる世界かもしれません!
ワインとウイスキーが一瞬でヴィンテージものに変わる世界。
個人的にワインとウイスキーを飲まないのであまり興奮はしないのですが、人によってはワクワクすると思ったのでご紹介させていただきました!
おわりに
いかがだったでしょうか?
もし初めて知ったという方がいたら、刺激的な内容だったのではないでしょうか?
実は飲食店で目をこらすと、植物性代替肉の商品が実はメニューのわきの方に発見することがあります!
そのときはまず注文してみて、実際に味わってみてほしいなあと思います!!
あと今回、思ったのは「人間の我慢を開放する」商品はやはりニーズがあるなと感じましたね。
この視点はあたりまえですが、意外に忘れがちになるので、改めて脳に焼き付けて、ビジネスに活かしたいと思います。
ちなみに今回は「フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義」
という本の内容も参考にして書かせていただきました。
この本もめちゃくちゃおもしろくて、代替肉のコーナーではインポッシブルフーズに限らず、さきほど紹介したビヨンドミートや日本メーカーの取り組みも伝えてくれています。
代替肉以外にもフードロボ、キッチンOS、自動販売機3.0みたいな内容も紹介されていて、とても勉強になります。
加えて、food innovation map2.0といった飲食業界の全体像を示してくれた表も添付されていて、これからの飲食業界がわかりやすく理解できます。
この本についても近々まとめたいなと思います!
今回は以上になります。
ではまた、次回!
本日もお時間いただきまして誠にありがとうございました!