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要約 「LISTEN-知性で豊かで創造力がある人になれる-」著:ケイト・マーフィ ~良い聞き方編~

子どものような好奇心を持って話を聴く

 

みなさん、こんにちわ。

本ブログの管理人RRです。

今回はケイト・マーフィさんの著書「LISTEN-知性で豊かで創造力がある人になれる-」を要約していきます。

前回は「悪い聞き方編」をご紹介しました。

まだ読んでいない方は、ぜひ「悪い聞き方編」もご覧下さい。

「悪い聞き方編」のまとめとして、

  • ”聴く”はあなた以外の多くの人から知識・発見を得られます。他者の話を聴いて、相手が持っている知識や物の見方、考え方を吸収して、多様な価値観を自分の中に形成しましょう
  • 話を”聴ける”人であった場合、あなたは他者にとって心的安全性の高い人物に映ります。
  • そうなると、人はあなたの周りに集まってきます。
  • ”聴く”の定義は「相手と自分の心が一体化するまで理解・共感できるレベルで聴くこと」
  • 聴くことに細かなテクニックは必要ないし、テクニックを使うことに頭のエネルギーを全く費やしていけません。まずは、興味・関心を持って、理解に徹しましょう。
  • 「話をさえぎる」「わからないことを放置する」「スマホをいじりながら聞く」「気の利いたことを言おうとしながら聞く」これらは全て悪い聞き方であり、会話の禁じ手です。

という話をしてきました。

今回は、反対に「良い聞き方編」をご紹介します。

この本で解決できるお悩み

この本で解決できるお悩みは、

  • 良質な人間関係を築きたい人
  • ついついいつもしゃべりすぎちゃって、後から不安になってしまう人
  • 人の話をうまく理解できない人
  • 人の話を受けて、うまく返せない人
  • 営業成績に伸び悩んでいる人

このような人は本書を読むべきです!

きっとお悩みを解決できるヒントが見つかります!

良い話の聴き方4選

本記事では管理人的!「よい話の聴き方」を重要ポイント4点についてご紹介します!

①好奇心を持って話を聴く

好奇心を持って話を聴くことは、

反対の好奇心を持ってない聞き方

をイメージすると、わかりやすいと思います。

 

たとえば、ビジネス上の交流会などで、

  • 「お住まいどちらでしょうか?」
  • 「お仕事は?」
  • 「趣味は?」
  • 「出身校は?」
  • 「家族構成は?」

といった、相手を品定めするような質問を浴びせるような質問です。

これは相手に好奇心を持ってるとは思えませんよね。

尋問に聞こえます。

これでは相手は身構えてしまいますので、避けるべきです。

子どものような好奇心で話を聴きましょう

そうではなくて、子どものように”知りたい”という気持ちで話を聴きましょう。

「そんな純粋無垢な興味関心を寄せるなんて無理だよ。。。」

と思われるかもしれません。

 

管理人的解釈の、具体的なポイントとしては、

意外性・違いを楽しむ

ということです。

 

一般的には、会話の中で共通点を探せばお互い会話を楽しめると思われがちです。

ですが、共通点を探してしまうと、

お互いが知っていることで話が展開されてしまいます。

そうなると、

  • 思い込み
  • 先入観

が生まれやすくなります。

 

自分が知っている話なので、ついつい自己開示も多くしてしまいます。

すでにわかってるから、なんか話もおもしろくないと感じやすいです。

これでは”聴く”には集中できません。

”共通点”をきっかけに意外性・違いを楽しむ

会話のきっかけは共通点でいいと思います。

そこから、自分との違いや意外なことを見つけていきましょう。

”違い”や”意外なこと”は自分が知らない世界への入り口となる情報です。

 

知らないことは知りたくなりますよね。

加えて、知らないことには、先入観・思い込みも持ちにくいです。

興味・関心が自然と湧いてきます。

(間違っても知らないことを、知ったかぶってはいけません!)

 

なので、子どものように”知りたい”気持ちを持ちましょう。

その上で、”共通点”をきっかけに意外性・違いを探す聞き方を心がけましょう。

②嫌いな人(反対意見)こそ聴く

嫌いな人(自分に批判的・反対意見を言ってくる人)こそ好奇心を持って話を聴き、理解を深めましょう。

なぜかというと、嫌いな人の意見を聞くことで、自分の信念に対して確信を持てるからです。

自分に批判的な人が、

  • なぜそのようなことを言うのか
  • どうしてその結論に至ったのか
  • そこからなにを学べるのか

を知ることはとても有益です。

人はなぜ反対意見に耳を傾けられないのか

本書では、

もし本気で相手に注意を向けたり、相手側の視点を理解したりしたら、自分にとって大事なものを見失ってしまうのではないかと、心配しているのです

~中略~

それは、自分の強い信念や考え方に異論を唱えられたり、自分が間違っているかもしれない気配がわずかにしたりしただけで、まるで自分の存続にかかわる脅威であるかのように感じてしまうからです。

引用:日経BP 2021年8月「LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる」著ケイト・マーフィ

と、解説しています。

 

ここできちんと理解しておきたいのは、相手の意見を聞いて、理解したからといってあなたの主張を変える必要はないということです。

きちんと聴いてみて、正しいと思えば考えを改めればいいし、違うと思えば自分の考えをさらに強化できます。

反対意見に耳を傾けることで、あなた自身が進化することができます。

まずは、相手の考えを理解し、その人がなぜその考えを持つようになったかを完全に理解することが必要です。

そのためにも

相手と自分の心が一体化するまで理解・共感できるレベルで聴くこと

が求められます。

 

間や沈黙をいとわない

優れた聞き手は、間や沈黙を受け入れるということです。

なぜなら、間や沈黙をあまりに早く埋めてしまう、ましてやかぶせ気味に言葉を発してしまうと、もしかしたら、話し手はうまく言葉にならない何かを伝えようとしているかもしれないのに、それを妨げてしまうからです。

そうすると、せっかく言葉にしようとしているものを押しつぶしてしまい、本当の課題が表面に浮かび上がってくるのを邪魔してしまいます。

とにかく待ちましょう。

話し手が、とまったところから話を再開できるようにしましょう。

引用:日経BP 2021年8月「LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる」著ケイト・マーフィ

上の引用文にもあるうように、間や沈黙に寛容になれれば聞き手は多くの情報を相手から引き出せます。

居心地の悪さからしゃべりすぎてしまうなんてこともありません。

沈黙の居心地の悪さに負けないで、言葉を挟む衝動を我慢しましょう。

相手からいつもより深い情報を引き出せますし、相手のあなたへの信頼もUPします。

 

だまされたと思って、間と沈黙を実際に受け入れて、会話してみてください。

管理人も実際に試しています。

思ったより、気まずくなく、自然にできました!

相手がどんどん話してくれる感覚がわかると思います。

 

実際に本書でも、

この女性もシェーファーと同じように、沈黙という「可能性が詰まったもの」の中に、丸一日飛び込んでみることをすすめています。

「24時間だけでいいから耐えられれば、より優れた聞き手になれます。自分の言葉がいかに重要でないか、そして他人の言葉がいかに重要か、学べます。」

引用:日経BP 2021年8月「LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる」著ケイト・マーフィ

と記載されています。

ぜひ、みなさん、24時間、会話での沈黙我慢をチャレンジしてみましょう!

あなたの人生が変わるチャレンジになるかもしれません!

会話を受け止める

優れた聞き手は、常に会話を受け止める対応をします。

話を受け止めた上で、意味づけしたフィードバックを返します。

常にボールを話し手に持たせるのです。

 

ダメな聞き手は会話をずらします。

相手の話を受けて、自分の話をするのです。

ボールを持って返すことはありません。

これでは相手から信頼も情報も引き出すことはできません。

 

受け止める会話・ずらす会話の具体例として

(受け止めるver)

Aさん:先週の会議のあと、C上司に呑みに連れて行かれたんだ。終電なくなる直前で帰ったよ。

Bさん:えーそうなの。で、結局終電で帰れたの?(受け止める)

 

(ずらすver)

Aさん:先週の会議のあと、C上司に呑みに連れて行かれたんだ。終電なくなる直前で帰ったよ。

Bさん:俺も前、C上司に終電なくなる直前まで付き合わされたよ。結局終電逃して帰れなかったよ。(ずらす)

 

(受け止めるver)

Aさん:昨夜、イカゲームを見たんだよ。

Bさん:イカゲーム?それってどんな話?どういう流れで見ることにしたの?(受け止める)

 

(ずらすver)

Aさん:昨夜、イカゲーム見たんだよ。

Bさん:イカゲーム、つまんなくない。カイジのほうがおもしろいっしょ。(ずらす)

といった感じです。

 

具体例で見ると、イメージしやすいのではないでしょうか?

私は日々、相手の会話をかなりずらしています。。。

本書を読んで、思わず赤面してしまいました。

ずらす対応は会話におけるナルシズムの表れとも本書で表現されています。

自己にスポットをあてて、人とつながるチャンスを潰す行為とのことです。

 

そうではなくて、正しい聴き方は、

「常に相手の話を受け止めて、内容を理解し、好奇心を持って質問をして、相手にスポットライトをあてる。」

です。

こうすることで、繰り返しになりますが、

  • 多くの情報を引き出せて、あなたの学びが増える
  • 相手からあなたへの信頼がUPする

という結果を得ることが出来ます。

「会話を受け止める」

どんどん実践していきましょう!!

穴埋め質問をしよう

ここで受け止める対応をしたときのテクニックをご紹介します。

それは穴埋め質問をしよう!

ということです。

「C上司との急な呑み?それって・・・?」

といった感じで質問することで、相手の話にまたスポットライトをあてることができます。

スポットライトをあてられた相手は話を好きな方向に展開できます。

 

穴埋め質問、おすすめです。

反対に、おすすめでないやり方としては、

「C上司と急な呑み?どこのお店はいつもの駅前の店?あ、でも最近はなんか事務所近くに新しい店を見つけたって言ってたから、その店にでも行ったの?C上司、最近ビールをやめたって聞いたけど、本当にやめてた?」

といった感じで相手の描くストーリーや感情をそらすような、細かい質問をするのはやめましょう。

  • どこで呑んだか
  • なにを呑んでいたか

こういうのは、

  • 相手の身に実際に何が起きたか、
  • 相手がどう感じたか

に比べればどうでもいい話です。

常に相手にスポットライトをあてることを意識して質問を返しましょう。

 

「自分はすごい!」と見られたいだけの質問も禁止!

これも私、やってしまいます。。。

  • 「自分、今の話理解しています。」
  • 「自分、こんな視点を持っています。」
  • 「これはみんな共感してくれるだろうな~」

という意図が透けて見える質問ですね。

 

あと、

「私は外資系投資銀行でキャリアをスタートさせ、、、、、、」

といった自分の情報を長々と述べて、権威付けした質問もNGです。

 

自分にしか目線があってないのが、周囲から見てもバレバレですよね。

こういう人はたしかに信頼しにくいし、心を開いて話そうとは思えませんよね。。。

 

繰り返しになりますが、質問で自分を誇示するような内容はおすすめできません。

そうではなくて、子どものような好奇心を持って質問をしましょう!!

おわりに

いかがだったでしょうか?

本記事では、ケイト・マーフィさんの著書「LISTEN-知性で豊かで創造力がある人になれる-」を要約の後編として、

  • 優れた聞き手は、子どものような好奇心を持って相手の話を聴いています。共通点を探しつつ、相手と自分の違いや会話の意外性に注目すると、好奇心を持って話を聴くことができます。
  • 嫌いな人(自分に批判的・反対意見を言ってくる人)こそ好奇心を持って話を聴き、理解を深めましょう。
  • 相手の意見を聞いて、理解したからといってあなたの主張を変える必要はありません。相手の話をきちんと聴いてみて、正しいと思えば考えを改め、違うと思えば自分の考えをさらに強化しましょう。
  • 優れた聞き手は、間や沈黙を受け入れています。間や沈黙に負けて、自分の言葉で埋めないように我慢しましょう。
  • 優れた聞き手は、常に会話を受け止める対応をします。話を受け止めた上で、意味づけしたフィードバックを返して、常にボールを話し手に持たせています

といった内容でお話ししました。

今回は以上となります。

では、また!

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