こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです。
今回は椿進さんの
超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図
について要約していきます。
この本の内容をひとことでいうと、
「日本のビジネスマンよ!!アフリカに刮目せよ!!」
です!
「いやいや、アフリカにビジネスチャンスなんてあるんかい?」
と、思ってしまったそこのあなた!!
(この本を読む前の私)
この本、読むべきです!!
非常に学びになると思います!!
他にも、
- 「海外で挑戦したいと思っている方」
- 「海外向けに商材を売っているビジネスマン」
- 「起業を志す人」
- 「企業の新規事業担当者」
は必読書です!!
きっとご自身の行動に新たな選択肢が増える。
そんなきっかけになると思います!!
では、「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図」の要約、スタートです!!
アフリカはデカい!!
アフリカ大陸って実はみなさんが思ってるよりデカいんです。
アフリカ大陸は米国、中国、インド、欧州、メキシコ、日本がすっぽり入るくらい大きいん
です!
「え、そんなに!?」ってなると思うんですが、実際にそうなんです。
その違和感の正体は普段、世界地図を平面の地図で見ているからです。
平面の地図の図法でもっともポピュラーに使われているメルカトル図法は、高緯度のところが実際より大きくなります。
グリーンランドとかめちゃデカくなってますよね。
反対に、低緯度の赤道付近にあるアフリカは相対的に小さく描かれることになります。
これがアフリカが小さく見える問題の正体です。
実際には、アフリカ大陸は南北に8,000km、東西に7,400kmもあります!
このデカさがわかる比較として、
- 東京-シアトル 7,687km
- 東京-アラブ首長国連邦のドバイ 7,935km
- 東京-インドのムンバイ 6,738km
- 東京-モスクワ 7,492km
といった感じです。
アフリカ大陸の東西と日本-シアトル間が同じってことは太平洋と同じ距離な訳ですから、相当な距離です。
そんな大きな大陸が自然豊かに未開発でまだ残っているんです。
相当なポテンシャルを秘めていることはなんとなく想像ができます。
アフリカは若い!!
アフリカ大陸全体の中位年齢は19.7歳、日本は48.4歳!!
中位年齢とは、その国の0歳から順番人を並べて中間となる人の年齢を指します。
これだけでもアフリカの若さ、フレッシュさが伝わりますよね!
なんでこんなに若いかというと、理由としては2つあって、
- 医療や衛生環境が整って乳幼児の死亡率が急速下がったこと
- 人口を養える最低限の食料を確保できるようになったこと
があげられます。
ビルゲイツ財団、WHO、NGO、NPOなどの地道なアフリカ支援がこの結果に大きく貢献しています。
今ではアフリカの全人口は13億人いますが、最も人口の多いナイジェリアの中位年齢は18.1歳です。
他にも、ケニア20.1歳、エチオピア19.5歳、タンザニア18.0歳、コンゴ17.0歳など若い国がたくさんあります。
こちらのサイトがうまくまとまっています!!
まさにこれからの若者がゴロゴロいる地域、それがアフリカなんです。
経済ピークと生産年齢人口が一致する
生産年齢人口とは、生産活動の中心にいる人口層のことで、15歳以上65歳未満の人口を指します。
この生産年齢人口が経済ピークと一致するといわれています。
なぜかというと、働ける人数が多ければ多いほど経済は成長するからです。
日本は高齢者社会に突入しているので、どうしても働くことが出来ない・働くことが出来ても職種に制限がある人口の割合が増える傾向にあります。
その結果、今では経済成長が停滞しています。
(それだけがすべての要因ではありませんが。)
実際に日本経済のピークも、生産年齢人口が全人口の70%程度だった1960~1980年代の終わりごろでした。
今、経済のピークを迎えている中国も生産年齢人口と連動しています。
米国は長く経済を高い水準で維持していますが、それは移民を受け入れて生産年齢人口の割合を維持しているからです。
そして、この生産年齢人口の予測から、今後の経済の中心は中国⇒インド⇒アフリカと移り変わっていくことがほぼ確実視されています。
というのも、人口予測は非常に当てやすいものだからです。
人が死ぬ年齢の振れ幅は小さいですし、人口増加モデルの過去データが先進国にたくさんあるからです。
これから、生産年齢人口のピークが来る順番として、現在は中国ですが、中国も2028年にピークを迎えると言われています。
その後、2040年にインドがピークとなり、2050年にアフリカがピークを迎え、そのときのアフリカの総人口は25億人。
世界人口の25%にのぼると言われています。
このスケール感。
これからどうアフリカ大陸が成長していくか注目せざるを得ないのはわかっていただけたと思います!!
人口の多さ、若さ、そしてそれを支えられる土地の大きさと。。。
アフリカ大陸のこのポテンシャル、本当にすさまじいです!!
アフリカはどんどん豊かになってる
スマホや携帯が生活必需品
アフリカの成人はみんなスマホやケータイが生活必需品になっています。
アフリカのイメージとスマホやケータイがリンクしませんよね。
- 「スマホと携帯でなにしてんの?」
- 「端末はちゃんと普及してんの?」
- 「充電とかどうしてんの?」
- 「電波はあるの?」
とかいろいろ気になります。
スマホと携帯使ってなにしてるの?
まず、「スマホと携帯使ってなにしてるの?」って話です。
通話やWhatsApp、フェイズブック、ゲームなどをしているそうです。
そして、なにより財布としてスマホを利用しているところに今のアフリカらしさがあります。
日本よりもモバイルペイメントに関する数字は圧倒的に上回っています。
- モバイルペイメントの対GDP比率は日本は1.3%、ケニアは42.0%
- モバイルペイメント総額(決済+送金、2020年)は日本が7.4兆円、ケニアが4.3兆円
- 小売市場に占めるモバイルペイメント比率日本2.7%、ケニア159%
日本だとPaypayが必死になってキャンペーンを売ってモバイルペイメントを進めていますが、なかなか浸透してませんよね。
対するアフリカでは紙幣・硬貨の利便性が日本ほど高くないので、モバイルペイメントが一気に普及しています。
モバイルペイメントが普及していると、中国と同じ流れで購買データの収集が容易になります。
そして、成長のためそのにデータ活用ができるようになるので、より加速度的に成長を実現することができます。。
このようにすでにアフリカ大陸には、スマホや携帯が浸透しています。
実際にマサイ族すらもスマホと携帯を使うようになっているみたいです。
その様子がこちらの記事に書かれています。
マサイ族的DXが進んでいる訳ですね。。。
端末は何を使っているのか?
次に端末ですが、中国がシェアを抑えています!
(中国強し!!!)
中国メーカーのTecnoというスマホが人気です。
Tecnoについてくわしくはコチラ
このTecnoですが、中国スマホなのですが、中国では売っていません。
本社は香港で、アフリカ専用のケータイブランドです。
人気の理由は徹底してアフリカ仕様にしているところです。
アフリカの人々の懐事情を考慮して、デュアルSIM端末で、2つの携帯電話回線を1台に登録して、データプランを使い分けることで、常に最安値を選択できるようにしています。
また、充電スポットも少ないので、一度の充電で4日持つスマホをTecnoは販売しています。
こういうアフリカの事情を汲み取っているところが、Tecnoの躍進の要因です。
充電出来るの?
充電は、これまた中国のM-KOPAというサービスが人気です。
M-KOPAはソーラーパネルと充電池、LEDランプ、充電用ラジオなどがワンセットになった商品で、お値段が日本円で23,000円です。
正直、アフリカの人にとってはまだ高くて一括で買えません。
そこで、約3,000円を頭金で支払い、1日50円を日払いしていくという買い方が基本になっています。
支払いが滞ると、充電機能が止められるという仕組みです。
この支払いスマホ、携帯で自動決済するって話です。
だから毎日少額決済が可能になります。
こうした点も、中国企業はアフリカの事情にあわせた商品展開ですばらしいですよね。
ここにかつてiモードで世界最先端を走っていた日本が全く入り込めてない点に、時代の移り変わりを感じますんね。。。
電波はあるのか?
アフリカでは携帯電話の回線ネットワークが爆速で広がっています
というのも、アフリカが電波基地局の設営を中国にぶん投げているらしく、中国企業がここぞとばかりに動きまくって売上を稼ぎまくっているらしいです。
加えて、アフリカの人たちは基本的にプリペイド携帯を使っています。
このプリペイド携帯に対応する電波基地局はインフラ設備としても安価な部類に入るらしいので、投資も積極的に行われているんだとか。
今、アフリカ大陸では電波基地局設置のため、中国の営業マンが所狭しと寝るのを惜しんで大陸を動き回っているみたいです。
戦後、高度成長期の日本の商社マンみたいなノリで24時間働けますかモードみたいですね!
アフリカに巨大ショッピングモールがある!?
2016年にケニアの首都ナイロビのカレン地区に「THE Hub Karen」というショッピングモールがOPENしたそうです。
- 敷地面積約80,000平米!
- 延床面積35,000平米!!
お店としては100店近く入ってます!!
ホームページはこちら
資本と投下したのは中東の財閥らしいです!!!
同規模のショッピングモールで「Garden City」というものがあるらしいのですが、こちらは住宅も分譲されているんだとか。
ホームページはこちら
ケニアのナイロビと言えば、山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」で日本もなじみのある場所だと思っていたんですが、この開発に日本企業は絡めてないみたいです。
沈まぬ太陽から描かれていた私のナイロビのイメージと比較すると、ショッピングモールが出来るなんて考えもつきませんでした。
かなり発展しましたよね。。。
新幹線も走ってます!!
ケニアには新幹線が既に開通しています!
くわしく見たい方はコチラ
ナイロビ新幹線(正式にはNairobi SGR)は東京から京都までほぼ同じくらいの距離の新幹線です。
こちらも中国製ですね。
また、中国なんです。
「新幹線と言えば、日本じゃないか!?」
「その巧みな技術をなぜ活かせてないんだ~?」
と、思ったのは私だけでないと思います。
日本も入札に参加していたみたいなんですが、残念ながら金額が高すぎで中国にまくられてしまったみたいです。
超巨大開発が乱立!!?
今、アフリカのいたるところで巨大開発の予定があります。
その額、
どれもこれも大注目の案件ばかりなのです!
その中でも特別なのがナイジェリアの大財閥グループ「chagoury」グループによる案件です。
この案件は西アフリカにドバイを造るプロジェクトと言われています。
場所はナイジェリアの大西洋に面したラゴスという街です。
このラゴスの海岸線に、なんと千代田区と同じ広さの埋め立て地を造って、そこにアフリカのドバイを造っちまおうぜというエキセントリックな事業なんです。
ホテル、商業施設、オフィス、住宅と完全街なるをつくります。
住宅は25万人が住めるようにするみたいです。
ちょっと日本は考えられないスケールですよね。
様々な国が今、アフリカに投資をしていますが、特に中国は年間8兆円規模の投資をアフリカにしているんです。
日本が自国のインフラへ投資する年間の投資額が28兆円です。
遠い異国への投資に8兆円あてられる中国。
日本とのスケールの違いにただただ驚かされます。
おわりに
ちょっと長くなってきたので、今回は前編として、本の前半部分で一旦区切らせてもらいます。
今回の記事をまとめると、
- 世界地図で見るアフリカ大陸はちょっと小さくなっている。実際はすごく大きい大陸である。
- 生産年齢人口と経済のピークが一致することがデータ的に証明されている。その視点でいくと、これからの時代は中国⇒インドと来て、アフリカにうつる。
- アフリカはスマホが爆発的に増加していて、既存の仕組みと勢力が少ない分、モバイルペイメントなどスマホにもとづく最新のテクノロジーがスムーズに導入されている。
- ケニアのナイロビには洗練された巨大なショッピングモールや新幹線が出来ている。
- アフリカには多額の投資が集まっている。それを象徴するような案件として、ナイジェリアのラゴスにドバイを造る超巨大開発プロジェクトが進行している。
以上、4点について話してきました。
個人的にはこの本を読んで、アフリカにものすごく興味が湧いてきてました!
コロナが落ちついたらアフリカに絶対行きたい!!
そして、なにかビジネスをしてみたい!
そんな気分にさせてくれる前半部分でした!!
わくわくが止まらない前半部分でしたが、同時に日本企業がこの流れにあまり入り込めていない現状を知ることにもなります。
ITでも世界に遅れをとり、また、成長著しい市場にすら乗り遅れてしまって「ジャパンアズナンバーワン」も最早昔なんだな~ってことをわかってはいたけど、追い打ちをかけるようにわからせてもくれました。
とはいえ、もう「これからどうするか!?」しかないですからね!
本書の後半でも、これから日本がどうやってアフリカに貢献できるかを解説してくれています!
ぜひ、後半の要約も読んでいただけたらうれしいです!
では、また!!