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(要約)銀行を淘汰する破壊的企業 著:山本 康正

こんにちは。

本日は山本康正さんの「銀行を淘汰する破壊的企業」を要約していきます。

本ブログではおなじみ「2025年を制覇する破壊的企業」の著者の方です。

山本康正さんは

京都大学を卒業し、東京大学大学院で修士号を取得。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得した。 米国の三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)、グーグルに勤務。 2018年より米国のベンチャーキャピタルDNX Ventures インダストリーパートナー。 2021年より、パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)のテクノロジーアドバイザーを務めている。
(引用元:wikipediaより)

というすさまじい経歴の持ち主です!

こういった頭の言い方の文章はえてして難しいことが多いですよね。

ですが、山本さんの文章は「2025年を制覇する破壊的」と同じく非常に読みやすいです!!

今回、ご紹介する「銀行を淘汰する破壊的企業」も非常に楽しく読める一冊になっています。

それでいて深い学びを得られます!!

恐ろしいタイトルですが、今、この情報を知ることで未来への対策が出来ます。

未来を見据えたとても明るい内容になっているとは個人的に感じています。

本日の記事では、「銀行を淘汰する破壊的企業」で述べられている

  • 銀行を襲う3つのメガトレンド

をご紹介します。

また、この記事は

  • 金融業界にお勤めの方
  • これから金融業界の就職を検討している方
  • ITベンチャーに興味がある方
  • 未来の生活がどうなっているのかが興味ある方

向けに書いています。

では、いってみましょう!

銀行手数料が0円になる!

近い将来、銀行の手数料が0円になります。

それもだいぶ目前に控えています!

なぜ手数料が0円になることが確実視されているのか?

その理由としては、2つあります。

金融が本業ではないメガテック企業の参入

金融業界にGAFAをはじめとしたメガテック企業が参入してきています。

彼らには既存のサービスラインがあり、そこで莫大な利益を上げています。

故に、金融では利益度外視でを展開することが可能です。

しかも、テクノロジーの力で手数料に紐づく費用も発生しないような構造で事業を考えてきます。

手数料をとるのをやめても、持ち出しが発生することはありません。

収益を取るために手数料に頼らなくてもよくなります。

後発としては集客が大事ですから、手数料を取らずに集客しようとなるのは確実でしょう。

テクノロジーの力で新しい金融サービスで収益の柱を構築

ロビンフッドやストライプなどテクノロジーを使って新しい金融サービスのあり方を展開するフィンテックベンチャーが次々と登場しています。

彼らは手数料に依存しない金融のビジネスモデルを構築しています。

というか、フィンテックベンチャーは既存金融の顧客に対して「手数料いらないからこっちのサービスを使いませんか?」がもはや挨拶がわりのようなところがあります。

この流れは止まらないことが予測されています。

預金量よりもデータ!!

預金量よりデータを保有し、活用できているか否かが今後の銀行の能力を判断する指標になります。

その象徴的な出来事として、ペイパルの時価総額がバンクオブアメリカを抜いたという出来事があります。

なぜこのようなことが起きているのでしょうか?

それは投資家目線で考えるとわかります。

ローン事業がローリターン過ぎる

既存の銀行の収益の柱がローン事業ですが、このリターンが少なすぎるところに投資家は魅力を感じません。

バンクオブアメリカの預金量は日本円で約200兆円あり、それらを貸すことで得られる利益は2兆円以上にのぼります。

安定的に利益が出るビジネスモデルなので、労働者の私からすると問題なく感じます。

しかし、投資家からすると「わずか数%しかリターンがない」という見方らしいです。

なので、投資家は既存の金融企業にあまり投資しません。

データを正しく活用した方がリターンが大きい

投資家の視点は、

  • 「投資したお金がどれだけ増えるか」
  • 「これから成長する事業の種を持っているか」

にあります。

この視点で企業を見ると、今だと「データを持ち、活用できているか」がポイントになります。

データ×金融でEC、広告、与信、保険などあらゆる事業に魅力的なサービスを展開できます。

もちろん、ただデータを持っているだけでは意味がありません。

保有しているデータを活用し、それでいてユーザーや社会から評価されるサービスを構築できているか否かが重要です。

とはいえ、「データを保有しているか否か=成長する種を持っている否か」くらいの認識にになっていることは間違いありません。

このような変化に対して、変わらず預金量を事業の強みとしようとする銀行は淘汰される時代が近づいています。

24時間365日開いている銀行が基本になる

24時間開いているというのは、コンビニみたいに実店舗が開いているという意味ではありません。

「すべての銀行サービスはスマホで完結する」

という意味です。

もう昼休みに銀行に並ぶ必要もありません。

わざわざ来店して、伝票を手書きで書いて、印鑑を押して、番号札を取って、受付の人が支店長みたいな人に資料を確認するのをただ傍観して。。。

といったムダな作業がなくなります。

「印鑑が間違えてました~、別の印鑑をお持ちのようですね~」

みたいなことも言われなくなります。

この流れも確実で、コンビニやファミリーレストランを考えてくれればわかると思います。

この業界も以前は24時間営業に衝撃が走りました。

しかし今では空気のようにあたりまえになっています。

同じようなシフトが金融サービスにも起きると予測されています。

むしろ、そのシフトに対応しないサービスは競争力がないサービスとして淘汰されることでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか?

本記事は山本康正さんの「銀行を淘汰する破壊的企業」にて予測されている銀行を襲う3つのメガトレンドについてご紹介しました!

こちらの本、この3つのメガトレンドに基づく具体例や個別の企業のサービスからの未来予測など内容が盛りだくさんです!

ぜひ、手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

非常に学びが深い一冊になっています。

私もこの本で紹介されている各企業について勉強して、記事で紹介したいなと強く思っています!!

知的好奇心をくすぐられる一冊です!

ぜひ!

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