こんにちわ。
本ブログの管理人のRRです!
本日は前回の記事でご紹介した山本康正さんの「銀行を淘汰する破壊的企業」の続編となります。
管理人は本書にえらく感銘を受けたので、紹介されている破壊的企業を個別具体的にご紹介していこうと思います!!
ちなみに、「銀行を淘汰する破壊的企業」では、その名の通りに銀行をディスラプトする企業として、
- Amazon
- Apple
- ペイパル
- ストライプ
- アント
- アファーム
- コインベース
- キャベッジ
- ロビンフッド
が紹介されています!!
今回はその中から、
ペイパル
についてご紹介したいと思います!
この記事は
- 金融業界にお勤めの方
- これから金融業界の就職を検討している方
- ITベンチャーに興味がある方
- 未来の生活がどうなっているのかが興味ある方
向けに書いています。
では、いってみましょう!!
銀行を破壊する企業「ペイパル」ってどんな会社?
ペイパルの創業年は1998年。
2021年7月段階の時価総額は約30兆円となります!!
フィンテック黎明期に誕生し、メールアドレスとインターネットを使って電子決済サービスを開始しました。
登録をして支払い方法を選択すれば、世界の2400万以上のショップで使うことが可能です。
また、PayPalユーザー間での送金やクレジットカード入金・送金サービスも提供しています。
創業者は、スペースXやテスラを経営するイーロン・マスク氏や「ZERO TO ONE」の著者、ピーター・ティール氏です。
ものすごいメンバーで創業してますよね!!
個人的にはマスク氏が創業者に名を連ねているのは驚きでした。
環境や宇宙といった印象が強いマスク氏ですが、ペイパル自体はこれからの世の中に必要なサービスと見越して設立したそうです。
インターネットが普及⇒EC事業が拡大⇒電子決済事業も拡大という世の流れを予測し、読み通りの世界になったわけです。
実際にそのような流れになっていて、2021年においてもペイパルは絶好調の模様です。
マスク氏はテスラの前に、すでにここでもうひとやま当てていた訳です。
ほんとすごいですよね。
【関連記事】
ペイパル、新規アカウント数と売上高見通しを上方修正-株価上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-05/QSNI6VDWLU6G01
ペイパルのビジネスモデル
話はペイパルに戻しまして、ペイパルのビジネスモデルに触れたいと思います。
ペイパルのサービスを一言で言うならば、「手数料無料・格安&手間暇不要の電子決済サービス」です。
個人間送金は基本的に無料!
ECなどBtoCビジネスの電子決済には一部手数料をとりますが、クレジットカード会社より初期費用・手数料が格安のため事業者から選ばれています。
消費者もペイパルでアカウントを一度作れば、カード情報などを毎回打ち込む必要もなく、かつ、クレジットカード会社より手数料も安いので選ばれています。
このように商取引の両者にとって安価で利便性の高いサービスを提供することで、広くシェアを獲得することに成功しています。
【ペイパル公式ホームページ】
https://www.paypal.com/jp/home
【関連記事】
新入社員でも知っておくべき、主要Fintech(決済)企業のビジネスおさらい編
https://www.businessinsider.jp/post-189644
導入後、受注が10倍になった事例も!オンライン決済サービス『ペイパル』
https://www.ecbeing.net/contents/detail/103
ペイパルの強み
ペイパルの強みは、データ収集・活用を前提に決済のプラットフォームを作っていたことです。
クレジットカード会社の決済サービスとはそこが大きく異なっています。
最近になってクレジットカード会社もデータ収集に力を入れているようです。
とはいえ、データを取るつもりで構築されてないシステムに、その考え方を実装していくのは難易度が高いようです。
クレジットカード会社がその部分に苦戦している間に、一気にシェアを伸ばしのがペイパルの今の飛躍につながってます。
銀行を破壊する施策:デジタルバンクをつくり、ネット決済を牛耳る
ペイパルが銀行をどうやって破壊するのか?
ひとことでいうと、「デジタルバンクをつくり、ネット決済を牛耳る」ことで、銀行を破壊します。
「銀行を淘汰する破壊的企業」ではこのように述べられています。
今後は、GAFAの動きに追従すると私は予測しています。デジタルバンクの設立です。現時点では決済の先には銀行口座があるからです。GAFAの思惑と同じく、ペイパルは特にデジタルに特化していますから、デジタルバンクを設立し、金融サービスを強化していくだろうと。
ペイパルとしては、旧態の銀行が手がけている、リアルな銀行業務をインターネット上に置いただけのネット銀行とは異なる、はるかに利便性の高いデジタルバンクを設立することで、既存の金融サービスを破壊するのではないか。
(引用:「銀行を淘汰する破壊的企業」著:山本康正)
たしかに今、多くの事業者(売り手)はペイパルを介して銀行口座のやりとりを行っています。
しかし、そもそもペイパル内に銀行機能があれば、ペイパル内で一元管理したほうが利便性は上がりそうですよね。
「ネットビジネスは情報の入り口を押さえたものが勝つ」といいます。
ペイパルが仮にデジタルバンクを設立したら、銀行にとって顧客と通ずる入り口を抑えることになります。
銀行にとっては相当なダメージになることが予想されますね。。。
無敵のペイパルにライバル現る!
そんな無敵なペイパルですが、実は今ライバルが現れています。
そのライバルがストライプという企業です。
この対立構造を一言で言うと、
ネットのペイパル VS スマホのストライプです!!
今、ストライプがペイパルを猛追している状態です。
このあたりはストライプで記事を一本書きますので、そちらを見ていただいたらうれしいです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
本日は、
- ペイパルは電子決済サービスの会社で若かりし頃のイーロン・マスク氏とピーターティール氏が創業した会社
- ペイパルのサービスをひとことでいうと、手数料無料・格安&手間暇不要の電子決済サービス
- ペイパルの強みは、データ収集・活用を前提に決済のプラットフォームを作っていたこと
- デジタルバンクをつくり、ネット決済を牛耳ることで、ペイパルは銀行を破壊する
- 無敵のペイパルだったが、今、ストライプというライバルが現れている
という内容をお送りしました。
本日は以上になります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
ではまた!!